ブラック企業大賞こそがブラック企業と同じ

第8回ブラック企業大賞2019 授賞企業が決定!

今年も出ました、ブラック企業大賞。

しかしこれを見てはっきり言います。

「ただの私刑」

私がそう断ずる理由、そしてこのブラック企業大賞には何の意味もないことを説明します。

①『公表』に改善効果は無い

「公表」すれば改善される、多くの人がそう思っています。『勘違い』していることです。

ですが、本当にそうですか?

これ、大きな 『勘違い』です。

本当にそうなら、これでノミネートした企業は翌年には名前が消えていていいんじゃないですか?

しかし実際は違います。過去ノミネートした企業がまたノミネートしているというのが現実です。

1年やそこらじゃ変わらないというなら、毎年公表する意味もありません。

一度ノミネートし、公表したなら次年度からは削除してもいいはずです。

②悪いことをしたから裁いていいなどという誤った倫理観

そもそもこのような活動を行うこと自体に問題があります。

「悪いことをしているのだから」を理由にこのようなことを行っていいのですか?

「悪いことをしている」ことと、「だから裁いていい」は繋がりません。

「子供が言うことを聞かない」を理由に、「体罰を与えた」という構図と何が違いますか?

子供への体罰、学校・職場のいじめ…これらの加害者の言い訳には、相手が悪いというものがつきものです。

相手が悪いからといってやっていいことなどそもそもありません。

にも関わらず、それを平然と行うこのブラック企業大賞は問題としか思いません。

③大賞にノミネートされたことで『加害者』が『被害者』に変わる

「人を動かす」著D.カーネキー の本に載っていたある例をご紹介します。

「世界中で誰もが認める凶悪な犯罪者がおり、誰もがその人間を『悪い人間』と評した。しかし、唯一その人間を『悪くない』と言う人間がいた。それは犯罪者自身である」

どんなに周囲が悪者扱いしようと、肝心の当人が自分を悪者だと思わないということです。

むしろ、この当人はそうして批難され責め立てられる自分こそが被害者と思うのです。

ブラック企業大賞にノミネートされた企業に、「悪いことをした」という意識があるなら改善されるかもしれません。

しかし、そもそも「悪いことをした」などと思っていなかったら?

まして、社会からそうやって責め立てられる状況から、逆に自分たちを被害者に変えてしまいます。

実際、それによる被害もあるでしょう。

離職者の増加、新卒採用拒否、取引先減、それによる多忙化、給与削減…

これらを「被害」として捉えられたら?

ますますブラック化が進むんじゃないですか?

それでも彼らは「加害者」ですか?

④価値観の上書きは不可能

「悪いこと」

「良いこと」

その価値観は万人が違います。全く同じ人はいません。価値観はそう簡単には変えられません。

まして、前述したように「被害者」になった彼らが、その価値観を変えるのか?

答えは変わりません。何も変わりません。一切変わりません。

変わるとすればそれは価値観が、ではなく、みせかけの行動だけです。

しかしそれはみせかけ、ただのパフォーマンスです。

だからすぐに戻ります。

電通がいい例でしょう。

過労死を引き起こした際の一連の流れを観れば、本質が変わっていないことは一目瞭然です。

このくらい、価値観は変わりづらい…いいえ、その変え方では変わらないのです。

価値観は変えさせられるものではなく、自分で変えるもの。

他人が変えさせようとするその行為自体が、全くの無駄なのです。

⑤ブラック企業大賞がやっていること自体ブラック企業と同じ

4.株式会社ロピア
株式会社ロピアは神奈川県藤沢市に本社を置き、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県に47店舗(2019年11月現在)を出店するスーパーマーケットチェーンである。
同社では2018年6月、ロピア店舗の食肉部門に勤務する男性が、3000円相当の精肉商品をレジで精算することなく持ち帰ったところ、会社が警察に通報して懲戒解雇処分とした。さらにこの男性の自宅付近の店も含む全店舗において、男性を名指しの上で「窃盗を理由に懲戒解雇した」という掲示を行った。

これを見てどう思いましたか?

私は、「ああ、ブラック企業大賞がやってることだな」と感じました。

社員が「悪いこと」をしたのだから、堂々と「公表する」。

全く同じですね。

企業が「悪いこと」をしたのだから、堂々と「公表する」。

これが本当により良くするための行動ですか?

「目には目を歯には歯を」とは言いますが、そういったことではないことは誰でもわかることでしょう。

まとめ

ここまで、ブラック企業大賞がやっていることが如何に無意味かを述べてきました。

単純に言って、人を変えることはできないのです。

このような手段は下策としか言えず、どのようなビジネス書を読んでもこんな方法を推奨している本は無い…むしろやってはいけないこととして載っています。

にもかかわらず、このような行為を平然と続けているのは、世の中にはいまだに「自分が正しいのだから、このようなことは許される」と勘違いする人、そして投票する人がいるのだなぁと実感します。

ブラック企業の行為は確かに許しがたいです。ですが、何故その行為を行うのか、行わなければならないのか、その背景は何でしょう?これを無視するのは「臭い物に蓋をする」と同じです。

ブラック企業を表彰するのではなく、ブラック企業の行為の本質を理解することが、ブラック企業を減らす本質だと思います。

ブラック企業大賞とは

そこで私たちは、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして「ブラック企業大賞企画委員会」を立ち上げました。

全く伝わってこないので、早く出してもらいたいですね。

今のままならやってることがただの晒しものですので。

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ABOUT US

初めてできた彼女に振られたショックから立ち直った際に人生は失敗の連続と悟り、色々なことに挑戦していく。 現在、資産形成から副業としてアフィリエイトブログを立ち上げる。他に株式投資や、趣味の執筆活動も行っている。