こちら、いわゆる『資産を守る力』を養える本である。
その全ての項目が「〇〇してはいけない」となっている。
その大半は最近勉強をしてきた私からするとすでに知っているものばかりではあるが、一部には
「こんなことで差があるのか!」と感心するものもあった。
その感心した項目を述べていく。
目次
感心した点
処方箋の薬は、高いところで買ってはいけない
薬はどこで買っても同じ……というわけではない。
調剤師報酬が薬局によって差があるということだ。
こんなことで差があるとは思わなかった。
ちなみにどこで買えば安いのかということについては、単純に利用頻度の高い場所ほど安くなる傾向にある。
なので、病院内に薬局があれば一番そこがいい。
大病院に、いきなり行ってはいけない
元々大病院は診察費が高い。
……というだけではない。
そもそもその症状は大病院でなければ対処できないのか?という点が大事だ。
診療所でも対処できるものを大病院で受けるのは、大病院でなければ対処できない患者への治療を遅らせる行為になる。
だから、大病院の診察費は高い。
そういった人間を断るために。
その観点に驚いた。
これは非常に大事だ。
ただ料金が高いというだけではない。
周囲の患者のためにも、独りよがりに大病院を利用することをお勧めしない。
妻が稼いだお金は、夫名義にしてはいけない
生憎独り身の私にはまだ早い話題だが、面白い項目だったので取り上げておく。
キーワードは贈与税。
妻が稼いだ金を夫名義の銀行口座に入れる。
これは贈与とみなされてしまい、贈与税が発生する可能性があるのだ。
もちろん夫側が妻名義の銀行口座に入れても同じ。
なので、稼いだ金はそれぞれで使うこと。
老後に備えて、バリアフリー住宅を買ってはいけない
これも驚いた。
バリアフリーにするには、普通の家にするよりも割高になる。
だがそれだけではない。
これは、若いうちからバリアフリーの家で生活していると、段差に対する危険察知能力・階段や玄関といった高い段差での身体能力、こういったものを衰えさせてしまうからだ。
これには昔の日本家屋を例に出しているが、昔の日本家屋はそこかしこに段差があるし、階段は狭くて段差がきつい。
しかしそれが、老後に衰えるだろう各種能力を日常的に鍛えるためだとすれば、理にかなっているというのだ。
節約したいなら、夫の小遣いを減らしてはいけない
家計の節約…となれば真っ先に減らされそうな旦那の小遣い。
それを減らしてはいけないという。
それは、減らされた旦那から、仕事への意欲、そして家計への協力心を損なうからだ。
給料が低いのだから旦那の小遣いを下げる。
妻側の言い分もわかる。
だが、それをされて喜ぶ旦那がいるだろうか?
それをされて、さぁ仕事を頑張ろうと思うか?
給料が低い、でも旦那の小遣いは下げない。
その妻の心遣いが、旦那に「もっと仕事を頑張ろう、もっと節約に協力しよう」と自発的な行為を引き起こす。
常識とは真逆の、ある意味「常識」的な考えだ。
60歳過ぎて、離婚してはいけない
熟年離婚とはよく聞く話だが、資産という観点からすればそもそも離婚するべきではない。
単純に二人が一人ずつで暮らすより、二人一緒に暮らしたほうが様々な点で節約になるからだ。
この辺についてはこちらの書籍をお勧めする。
結婚についての、節約という観点で様々な見方が載っているので参考にしていただきたい。
投資しないと、資産が増えないなどと思ってはいけない
この言い分には反発も覚えたが、この筆者の場合、投資先は国内に限定している。
つまり、日本株や、日本側から見た対ドル相場といったものなので、私が最近始めた外国ETFなど外国に目を向けた場合の内容は含まれていない。
日経平均株価のグラフも載っているが個別で見ればその限りではないし、これについては投資で稼ぎたい人にとっては話半分でもいい。
もちろん、まだまだ投資初心者なら避けた方がいい項目盛りだくさんであり、そちらはしっかりやってはいけない。
まとめ
内容はどれもが『やってはいけない』というものであり、やってはいけない理由も事細かに説明されている。
「お金が貯まらない…」と嘆く人にはお勧めの本だ。
それに、『やってはいけない』ということは、新たに何かを始めるのではなく、ただやめればいいだけのこと。
(一部格安SIMへの切り替え等、やめた上で新たに始めなくてはいけないことも含まれているが)
非常に簡単だ。
やめられることからどんどんやめて、それによってお金が溜まれば別のこともやめたくなってくるはず。
やめた先にある、お金に困らない生活を手に入れよう!
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