絶対に、男性が読むべき本。
自分は絶対に痴漢なんてやらない!
そう思い込んでるそこのあなた。
何故男が痴漢をするのか、本当に理解しているのか?
少なくとも、痴漢=性欲と思っている人は、その時点で盛大に間違えている。
本書を読むことで、男性は誰しもが痴漢をするかもしれないという根強い問題を抱えていることがわかる。
自分もそうなってしまうかもしれないという危機感を持つことが、痴漢という犯罪を犯さないための一歩だ。
ここから、本書を読んで特に大切だと思った箇所について取り上げていく。
目次
痴漢は依存症
何故男は痴漢をするのか?
そこには様々な要因があるが、本書で最も強調しているのはこの点だ。
「痴漢とは依存症であり、治療が必要である」
依存症。
つまり、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症といったものと同じなのだ。
だから、やめようと思ってやめられない。
もちろん、だからといって痴漢をしたことを無罪放免というわけではない。
そして、依存症であるということはどういうことか。
依存症ということは何度も繰り返すということ。
つまり、初犯で逮捕されたとしても痴漢加害者は既に相当数の被害者を生み出しているのだ。
初犯=初めての犯行、ではない。
初めて逮捕されただけであり、被害者が一人…というわけではないのだ。
痴漢加害者は依存症であり、何度も繰り返している。
相手は既に何人もの被害者を作っている。
初犯だからといってその場限りで到底許されてはならないのだ。
痴漢加害者は用意周到な計画犯
痴漢=性欲ではないことは既に述べたが、そのことから彼らは決してその場の思いつきで痴漢行為を働いてはいない。
彼らは用意周到にしっかりと準備を整えてから犯行に及んでいる。
「つい出来心で…」なんていうのは真っ赤な嘘だ。
彼らは、何よりも逮捕されないようにと考えている。
逮捕されないために、場所・時刻・タイミング、そしてなにより狙う女性を吟味している。
ばれにくい場所、あるいは逃げやすい場所を探し、適切な時間帯を探す。
そして卑劣にも、「抵抗できない女性」「声を上げにくい女性」という風に狙いやすい女性を選んで犯行に至る。
たまたま被害にあったのではない。
明確に彼らに狙われたのだ。
痴漢加害者に被害者を慮る気持ちは全くない
痴漢加害者は捕まると、如何にも反省していますという風に装う。
そう、装っているだけ。
彼らは全く反省していない。
彼らの頭にあるのは、
「たまたま逮捕されてしまった、運が悪い」
「これから自分はどうすればいいのか」
「家族や会社とはどうしたらいいのか」
このようなことばかりで、被害者のことは全く頭にない。
これには非常に憤りを感じた。
だが考えてみれば、彼らは逮捕されるまでに何人もの被害者を作っている。
逮捕されてしまったときの被害者は、彼らからすればたまたま運の悪かった獲物。
その相手のことを真に反省するわけがない。
まとめ
本書を読み、痴漢加害者がどういうものなのか知ることで、自らがそうならないためにはどうするべきか、という答えもあった。
しかしそれ以上に感じたのは、
痴漢加害者は決してその場限りで終わらせてはならない。
明確に法の裁きを下す、もしくは『治療』しなければならない畜生だと。
本書は絶対に男は読むべきだ。
それは痴漢を行う者がどれだけ卑劣か、逮捕や示談で済ませてならない存在であるということを強く認識してもらうために。
そしてなにより、あなたがその痴漢を行う者にならないようにするために。
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