コンビニとは避け事だ。
というと、この現代でコンビニは至る所に溢れており、不要なものかと言えばそういうことではない。
ここでは、『便利』なものと『必要』なものは違うのだということ、避けるべき便利さを語っていく。
目次
コンビニの便利さ
便利の代名詞といえばコンビニだ。
- 食材から調理済み食品、インスタント食品、冷凍食品、菓子類、飲料水、酒がいつでも買える。
- 下着・靴下等の必須衣料品が買える。
- エチケット用品が揃っている。
- 最新の情報(雑誌・新聞)が手に入る。
- ガジェット類が買える。
- 荷物の発送・受け取りができる。
- 公共料金の支払いができる。
- ATMがある。
- トイレがある。
- タバコがある。
- これらがすべて24時間購入・利用可能
こうしてコンビニでできることを挙げると、いかにコンビニが便利かが改めてお分かりいただけるだろう。
ちなみに2020年1月時点でのコンビニ全店舗数は55,581店だ。
〔店舗数〕 店 舗 数 2020年1月 (単位:店) 55,581
コンビニエンスストア統計データ https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
街中を歩けば数百メートルの範囲に何店もある…というのはざらだ。
もはや地方の田舎にでも行かなければコンビニを見かけない方が難しい。
今、現代人は24時間便利さの中にいる。
何故避け事?
では何故こんなに便利なのに避け事というのか。
その理由を全部で3点述べていこう。
皆さんはこんな疑問を思ったことは無いだろうか?
『コンビニの商品は高い』
同じものが、近くのスーパーで売られていたら是非値段を比べていてほしい。
明らかに2~3割高いはずだ。
私が好きなブラックチョコバーはコンビニでは100円だが、スーパーでは70円で買える。
3割も違うのだ。
たった30円。
そう思っていないか?
そう思っているなら甘い。
これはあくまでも、商品1個の差額だ。
コンビニには魅力的な最新品、長年愛される長寿品が並べられている。
それらの中を歩いていると、ついあれもこれもと手が伸びる。
そしてかごの中には数点の品が。
それら一つ一つの差額は決して大きくない。
だが、その差額が合計すればどうなるか?
その差額は決して安くない。
差額はだれが払う?
しかし、では何故差額が発生するのか?
スーパーのように大量仕入れができないから?
多少それはある。
だが、それだけでは無いだろう。
この差額が、『便利さ』の代償だとしたら?
24時間営業するとはどういうことか?
営業するとは、その時間すべて経費がかかるということだ。
例え客が来なくても。
誰も来ない深夜であろうとその時点で経費は掛かっている。
(聞いたところではこの客の来ない深夜帯は品出しの時間でもあるらしいが)
人件費、電気代それらが常に掛かり続ける。
その掛かった経費をどこから回収するのか?
それが商品の値段、つまり客から回収するのだ。
もちろんこれは、何もおかしいことではない。
掛かった経費を値段に上乗せするのは当然だ。
そうでなければ経営などできないのだから。
便利さが落とし穴
そう、これが落とし穴。
便利さ=高価格という図式が成り立つのだ。
便利さとは、決して無償で提供されるのものではない。
タダではないのだ。
有料だ。
高額なのだ。
それを忘れてはならない。
便利さ=高価格=コスト
コンビニで何かを買うということは、これを意識してもらいたい。
いつでも買える、だから高い。
コンビニは不要!…ではない
コンビニは便利だ。
でも高い。
だから不要だ!
…と、そう単純なものではない。
コンビニでできることは幅広い。
幅広過ぎてもはや避け切ることは不可能なほどに。
公共のサービスが可能
コンビニにできることとして公共料金の支払いを挙げたが、他にも公共のサービスを受けられる。
その例として
お住まいの市区町村の証明書
- 住民票の写し
- 住民票記載事項証明書
- 印鑑登録証明書
- 各種税証明書
- 戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
- 戸籍の附票の写し
本籍地の証明書(お住まいの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方向け)
- 戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
- 戸籍の附票の写し
これらが可能だ。
※注意としてこれらの発行にはマイナンバーカードが必須なので、事前に役所で作成しておく必要がある
これらは日頃の生活や仕事の都合上、役所に行けない人には非常に便利なサービスだ。
24時間営業・各所に存在するという便利な点は行政にも利用されているほどである。
災害時の「指定公共機関」
http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/pdf/20170627_01kisya.pdf
コンビニは指定公共機関として、 災害予防・応急対策・復旧等において重要な役割 を果たすようにとしてある。
コンビニには、生活に必要な衣食住のうち衣食をほぼ満足できる物資が揃っている。
うっかり用意し忘れがちなエチケット用品なんかも常備してあるのだから、その利便性は計り知れない。
急な残業・出張での深夜・早朝労働者の味方
コンビニの商品は、いつでも買えるという利便性のために割高になっている。
ならば、割安に感じるスーパーで買えばいいのだが、必ずしもそうとはいかない。
急な残業等のせいでスーパーに行けず、必要品の買い出しに行けなかった。
朝が早すぎてスーパーがまだ開いてない。
そんな経験は誰しもあるはずだ。
そんなときのコンビニは有難い存在だ。
今の世の中、日が出ている間が仕事、日が隠れれば終わりなどというライフスタイルが限られた人だけだ。
多種多様なライフスタイルを送る人々が多い中、どんな人のニーズにも応えられるコンビニ。
いつでも買える、というのはそれだけすごいことなのだ。
まとめ
コンビニはその便利さゆえに多くの人が利用している。
しかし、その便利さは決して無償のものではない。
その便利さを維持するための経費を、自ら支払っていることを消費者には理解してほしい。
だが、高いからといってコンビニを潰せと言うわけではない。
コンビニの特性・普及率は行政も無視できないほど有用だ。
だからこそ、消費者は今必要なモノ・サービスがコンビニで受けた方がいいのかを一歩立ち止まって考えてほしい。
スーパーが遠くコンビニが近くなら、その距離にかかる費用・時間を考えたときコンビニの方が得な場合もある。
コンビニという存在がどのようなものなのかを理解し、うまく利用していくのが賢い消費者と言える。
私見
なお、私自身はここ1年ほどコンビニで商品の購入はほぼしていない。
利用する際はATMでの現金引き落としか、荷物の発送・受取だ。
何故なら私は心の中でコンビニを『富裕層の店』と称しているから。
それは、先に述べたことから由来する。
便利さというコストを容易に払うことができる、だから『富裕層の店』だ。
スーパーに通い、自炊する機会が増えるとどうしてもコンビニの商品が高く感じ、手を出しづらくなってしまった。
今では自然とコンビニでの商品購入は避け事になってしまっている。
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