先日、喜び勇んで買ったChromebook。その内容については以下の記事に記してある。
初めて購入したGoogle専用パソコン『Chromebook』を紹介
ChromeOSを積んでいるため、Googleに特化したパソコンなのは間違いない。しかしそれゆえに、今までWindowsユーザーであった私からすると不便な点もあった。
今回はWindowsユーザーから見た、Chromebookのメリット・デメリットを語っていく。
目次
デメリット
まず先にデメリットから語っていく。
WindowsあるいはMacのOS向けソフトは使えない
Microsoftから提供されているOfficeソフト。これは使えない。というかそもそも、OSが推奨されるものではないのだから、当然と言えば当然かもしれないが。
なのでOfficeソフトに限らず、そもそもOSがWindowsであることが前提のソフトは全般的に使えない。
もっと言えば、通常のフリーソフト、あるいは市販されているソフトはほぼ使えない。なので、これまでWindows、あるいはMacユーザーだった人が、パソコンの乗り換えとしてChromebookを選択するのはそもそもお勧めしない。同じパソコンであっても、全く別物と思った方がいい。これまで使っていたソフトを再インストールして使うということはできない。
ネット接続が前提
Googleはネットサービスだ。そのGoogleのためのOSだから、ネット接続されていなければほとんど使い物にならない。
逆に、ネット接続していない状態で何ができるのか?できることは以下だけとなる。
- ドキュメント
- データ保存型のアプリ
この場合、ドキュメントはオンライン上で保存されないので他のデバイスで開いた場合に更新されないので注意が必要だ。
また、データ保存型のアプリとは、例えばAmazonKindleのように、事前にデータを保存するものならばそのデータを読み込むことはできる。当然、そのデータはネット経由なのでデータが無ければ何もできない。
たったこれしかできないので、Chromebookはネット接続必須のパソコンだ。
使用期限がある
ChromeOSは使用期限がある。何の使用期限かというと、ChromeOSの更新期限である。これはChromebookすべてに設定されており、この更新期限を過ぎると、OSの更新がされなくなる。
では、更新されないとどうなるのか?セキュリティが脆弱になる。ネット世界は常に新たなネットの脅威が生まれている。その脅威に対抗するために、OSは常に更新され続けている。OSがネット脅威への対抗策となっているのだ。
そのOSが更新されなくなるということは、ネットの脅威にさらされ、個人情報の流出の危険が高まるということに繋がる。
ただ、これはあくまでもOSの更新期限なので、期限が過ぎた時点でPCそのものが使えなくなるわけではない。ただ、脅威に晒されっぱなしになるのである。
安いほど使用期限は短い
一見かなり安値で売られているものもあるが、安いものはその分使用期限が短い可能性がある。あまりに安いから買ってみたら、使用期限が実は1年しかなかった…という可能性もあるので、値段につられず、しっかりと使用期限は確認してほしい。
本体の保存容量は少ない
これは購入するパソコン性能によるが、総じてWindows向けやMac向けよりも容量が少ない。
私が今回購入したChromebookは本体容量は32GB、実際に使える容量は24.5GBである。これは昨今、HDなら1TBは当たり前。SSDであっても128GBが標準になりつつある現在において、いかに少ないかが分かる。
Chromebookはネット利用が前提のため、そもそも本体に保存するデータは少なく、保存するのはアプリのデータくらいだから、この容量でも問題ない。
逆に言えば、Chromebookはデータ保存をするには向かない。一応、外部保存としてSDカードが使える。が、SDカード自体そこまで保存容量は多くないので、大容量データを扱うには向かない。
外部端子が極端に少ない
機種によるが、Chromebookは外部端子が極端に少ない。ものによっては、USB-Cやマイク・イヤホン端子くらいで、HDMIやLANも無い。
私の場合、プロジェクター投影する目的で購入したのに、HDMI端子が無いタイプを購入してしまったので、HDMIとUSB-C変換アダプターを購入するはめになった。
外部端子が極端に少ないためその分スマートではあるが、利便性はかなり削減されているので、あらかじめ使いたい・接続したいものがあるなら、事前にそれを接続できる端子がある機種なのか、確認が必要だ。
メリット
ではここからはメリットについて語っていく。
起動が早い
起動時間がものすごく早い。特にスタンバイからの立ち上がりなら、ものの2秒で再開できるほどに早い。私の場合は、家でしか使用しないので、画面ロックは掛けていない。そのため、一旦閉じたPCを開いて動画を観始めるのは、たった数秒でできる。
もちろん起動時間だけではない。アプリの立ち上がり時間も早い。バックグラウンド処理に余計なものが無いからなのか、とにかく早い。
ただ立ち上がりは早いが、アプリ内の動作自体は早いかというとそうでもない。この辺は他のWindowsPCと同様PCスペックに準じた速度なので、Chromebookだからということは無い。
あれこれ設定は不要
Chromebookに搭載されているChromeOSは、言うなれば基本パックを詰め込んだものである。最初にGoogleユーザーとしての設定さえ終えれば、もうそれ以外の設定は不要だ。
特にありがたいのは、セキュリティソフトが不要というところだ。というのも、ChromeOS自体がセキュリティソフトを兼ねているため、別途購入したり、インストールさせるという手間が不要だ。セキュリティソフトは定期的にヴァージョンアップされるからアップゲートが必要だし、定期的に支払いも発生する。それが無いというのはありがたい。
スマホ(アンドロイド)のアプリが使える
前述したように、Windows向けのソフトは使えない。その代わり、スマホアプリ(アンドロイド)が使える。
これは基本機能としてPlayストアが登録されているので、そこからアプリの登録が可能だ。スマホを持っている人ならいつも使うアプリをChromebookにも入れてみるのもいいだろう。
今は、Windows向けのソフトより、スマホ向けのアプリの方が様々なものが出回っているし、できることも多彩ので、個人的にはこっちのほうがありがたい。
一部のサービスはブラウザとアプリの両方を使える
一部ではあるが、ブラウザであるChromeでできることとアプリとしてできること、両方が使える。どういうことかというと、例えばYouTubeやAmazonPrimeVideoである。
これらは、Chrome上でも観れるサービスだが、アプリを登録し、それから観ることもできる。…ただどちらかも観れるというだけでそれが便利かというと特にない。できるだけで特に意味はない。
特にPrimeVideoはブラウザからの方がいろいろ情報が確認しやすいので、アプリよりもブラウザの方が便利だ。
タブレットとしても使える
Chromebookは画面がタッチパネルとなっている(ただし、タッチパネル非対応の機種もあるので事前に確認はしてほしい)。なので、普段もタッチパネルを利用できるが…

こんな風に、キーボード部分をスタンド代わりにしてタブレットとして使うこともできる。ちなみにパソコンモードとタブレットモードは、キーボードの折りたたみ具合で勝手に判定される。タブレットモードになると、キーボードは一切反応しなくなる。完全に折りたたみ、キーボードを背面にしてれても勝手に入力されることはないので安心だ。
まとめ
以上、Chromebookのデメリット・メリットを語ってみた。総評としては、Chromebookは作業に向かず、ネットサービスに特化したパソコンである。本体性能を当てにした作業はしないほうがいいだろう。
値段が安く、新しいPCとして目を引くかもしれないが、その用途はかなり限定的だ。オススメするとしたら、スマホでやっていることをもっと便利にやりたい、普段のPCでネット利用しかしていない人向けだ。
自分に合うか、利用目的に合っているかしっかりと吟味したうえで購入を決めてほしい。
私のオススメ
ではここからは、じゃあ実際にどれがいいの?という方に、私だったらこれを買う!というものを載せていく。何故これを買うのか?というのも含めて紹介していく。
私の場合は、使用目的が動画鑑賞である。
これを買う一番の理由は、更新期限だ。なにせ、期限は2025年6月までである。今(2020年4月19日時点)から5年も使い続けられるのだ。
また、基本性能も文句ない。
- メモリ・8GB
- 本体容量・64GB
- CPU・インテル Core i3-8130U
- バッテリー・約13時間
動画を観ることが多いなら、メモリは多いに越したことは無い。
今私が買うとすれば、この機種になるだろう。
今私が使用しているのは、この機種だ。
最初はHDMI端子が無いことに気付くなど若干の不満もあったが、今はそれらの問題を解消し、快適に使用している。ただし、更新期限が2023年6月までなので、あと3年しか安全に使える期限は無い。そのころには新しい機種を選定しているころだろう。
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