ニュース『放射性廃棄物でつくる人工ダイヤモンドが、“数千年もつ電池”になる』を読んで

https://wired.jp/2020/09/10/are-radioactive-diamond-batteries-a-cure-for-nuclear-waste/

 

 原子力電池とは、簡単に言えば数千年に渡って充電・交換不要なマイクロワットの電力を供給できる放射性廃棄物を使った極小電池

 まだ実用段階ではなくあと数年はかかる上、マイクロワット程度の電力しか生みだせないということで日常生活で使えるような代物ではないらしい。

 放射性廃棄物から製造するけれど、発生する放射線のレベルは安全基準を満たしており、人体への害は無い。

 過去ペースメーカーに使われていた事例もあるけれど、安全面の問題で他の電池にとって代わられたという。しかし、充電・交換の心配もなく数千年の耐久があるのは、24時間365日活動し続ける肉体にこそ必要なんじゃないだろうか。万が一、充電し忘れで機器が停止してしまったというリスクを考えると理想的な電池だと思う。使われた時代が1970年だということなら、既にそれから50年も経過しているわけで、再検討してもいいんじゃないだろうか。

 

 IoTが全盛期となるこれからの時代、懸念として上がっているのはデータを収集するためのセンサーのバッテリーだ。わずかな振動や熱で発電するといったセンサーは既にあるが、それでも数年程度で寿命を迎える。それらよりもはるかに長寿命で確実な発電を約束してくれるし、耐環境性も高ければ屋外にも取り付けられるんじゃないだろうか。

 

 数千年の耐久性がどこに必要になるかだけど、これに関してはそこら中にあるだろう。それこそ、建築物はいい例だ。橋や高層マンションなど、劣化が人命に直結するものは、寿命だけなら数十年だがときには急激に劣化することもある。前述したようにセンサーに取り付けられるなら、建物に埋め込むことでわずかな損傷や劣化も検知し、修復あるいは建て直しといったことができる。今は、高度経済成長期に作られた建造物が耐用年数を迎え、建て直し・修復が行われているが、その確認は人による検査が多く、それも熟練の技だ。技も人手も時間も必要な耐久の確認を、センサーで代替できるなら、その実用化は待ち遠しい。

 

 普段の生活で使う電池になるには難しいが、生活の一部として見ればさまざまな点で有用性がありそうな原子力電池。続報に期待したい。

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