心が落ち込んだ時、人はどうしたらいいのだろうか?
誰かが落ち込んでいるとき、あなたはどうしたらいいのだろうか?
答えは一つ。
ひたすらに落ち込め。
これ以上落ち込めないというくらいに落ち込めばいい。
それが誰かなら、慰めなんてしなくていい。
励ましなんてしなくていい。
どうせ相手の耳には届かない。
一人で、ただひたすらに落ち込ませておけばいい。
落ち込むというのは、文字通り落ちている状態だ。
なら、もう一度上がるためにはどうしなければならないか?
地面に着かなければならないのだ。
宙で落ちている状態のままでは、上に上がる手段は無い。
ダイビングした人間が、地面に落ちたくないと言って途中で飛行機に乗り戻れるか?
無理だ。
一度地面に落ちなけれなならない。
落ちた後で、ようやく飛行機に乗れるのだから。
だから落ちなければならない。
だからこそ、中途半端に慰めや励ましもしてはならない。
それはパラシュートを装備させるようなものだ。
落ちる速度はゆっくりになる。
だがそれは、宙にいる時間が延びるだけだ。
いつまで経っても宙にいる。
いつまで経っても落ち込んでいる。
宙にいたままでは上がれない。
いつまでも、だらだらと宙を漂い、落ち続ける。
地面に着かない限り、上がることはできない。
慰めや励ましは、落ち込みを長引かせるだけだ。
早く這い上がらせたければ、早く落とす。
そして、地面に落ちた時、その時に初めて人は気付く。
気付きを得る。
その感覚は、気付いた人にしか分からない。
ただ漠然と、何かを理解する。
そして、ようやく這い上がり始める。
地面に脚をつけ、そこから踏み出すのだ。
落ちている最中に地面は無い。
踏み込む地面は無い。
どんなにもがいても足は空を切る。
だから地面に落ちる。
そして立つ。
それが気づき。
だから、落ち込んでいるのなら、とことん落ち込め。
どこまでも。
それが地面に立つ、気付く、理解することになる。
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