[ミニマリズム]人間関係を手放す

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 こんにちは。

 今回は人間関係で苦しんでいる方に向けて人間関係を手放すということについて語っていきます。

 そもそもどうして人は人間関係に苦しむのでしょうか。そのあたりを、私が人間関係を観察した結果の気付きから説明していきます。そして、人間関係はどうして苦しいのかが分かれば、その苦しみが消えていくことでしょう。

 

人間関係はそもそも苦である

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 ここで、そもそもの話をします。

 人間関係は苦です。

 人間関係は苦しいものなんです。楽でも楽しいものでもなく、最初から苦です。世の中ではこの前提を間違っている人が多いと思います。そもそも苦しいものだと分かっていれば、そこまで苦しまずにいられるはずです。

 しかし、世の中では人間関係を素晴らしいもの、大事なもの、大切なものとやたら賞賛し、人間関係の広さが人としての素晴らしさにまで広がっています。そういった社会理念にすらなっています。だからこそ、誰もがありとあらゆる人間関係を築こうとします。

 家族、友人、仕事、趣味…ありとあらゆる人間関係。しかしそのどれもが苦です。苦である以上、どんな関係であっても苦しみが生まれます。

 ですが、このまま人間関係は苦であるという前提で話を進めても、そんなことはないと感じる方には全く意味が分からない話になってしまいますので、ここから人間関係は苦であるという仮説を立ててみることにします。

 

人間関係は苦であるという仮説

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  人間関係は苦であるという仮説を立てます。仮説ですから、今度はそれが事実かどうかを検証していきましょう。

 まずは家族関係。この関係に苦しんでいる方はかなり多いのではないでしょうか?親との関係、兄弟との関係、子供との関係、親戚関係……全く円満な家族関係を築けている人などいるのか?と思うくらいに、世の中の家族は様々な問題を抱えています。

 家族でなければ知らんぷりしたい…そんなことを思うこともあるのではないでしょうか?

 友人関係も苦です。友人とは、つながりの弱い関係です。ですから、その繋がりを維持するためには様々な苦労があります。興味が無い誘いでも行かなくてはならない、食べたくない物を食べてお金まで払わなきゃいけない、帰りたくても付き合いで行かなきゃならない…そんな苦しみがあります。その苦しい思いをしてまで作る友人関係。果たしてそれは、その苦しい思いを上回るほどの得を与えてくれていますか?

 一方、全く友人関係が無いのも苦です。友人がいないことに対する世間の非難もありますし、自分自身でも友人がいないことへの寂しさ・孤独感を味わう苦しみがあります。

 仕事の人間関係も苦しみです。上司、先輩、同僚、後輩…中でも上司と部下という関係で悩み、苦しんでいる方が多い事でしょう。今の時代は特に仕事の人間関係から鬱になりやすい人が多いです。仕事をしてお金を稼ぐためには、仕事での人間関係を避けることはできません。だからこそ、その人間関係で苦しむ人は後を絶ちません。

 

 このように見ていけば、人間関係は苦しみばかりです。楽などというのはほんのわずか。その大半が苦しみといっていいです。しかも、人間関係は無くても苦なのです。全く人間関係が無い、完全な孤独も苦です。有っても苦、無くても苦。だから、人間関係はそもそも苦である、という仮説が事実として成り立っていることがわかります。

 

人間関係が苦であるとわかることが何故苦しみから解放されることになるのか

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  ここまで、人間関係は苦であることの説明をしてきました。ここまでで、人間関係をどうやったら良くできるか等の話は一切していません。それなのに、どうして苦しみから解放されることにつなげられるのか。その説明をしていきます。

 そもそも、何故皆さんは人間関係を築こうとしますか?と言ってしまうと人それぞれ様々な理由があるでしょう。しかしその根本的な理由としては、生きるために必要である、ということになると思います。

 生きるために必要である以上、人間関係は無くてはならないものです。だからこそ、誰しもが人間関係を築くように口々に言います。家族関係を作るために恋人を作れ・結婚しろ。友人関係を作るために友達を作れ。仕事関係を作るために先輩・上司の言うことを聞け。

 このようなことは誰しもが言われることです。必要だからといって関係を作ることを強制されます。苦しくなります。

 そう言うことを言う人たちは、自分たちの言い分を正当化するために、その関係を素晴らしいものであると思い込みます。家族とは素晴らしい、友人とは素晴らしい、仕事の人間関係が成功の秘訣だ、と。その思い込みがさらに苦しみを生むのです。

 

人間関係は素晴らしいという思い込みが絶望を作る

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 人間関係は素晴らしい、だから築かなくてはならない。そういった思い込みが、人間関係に苦しんでいる人の中に植え付けられています

 何故、その思い込みが苦しみに変わるのか。それは、素晴らしいものである(と思い込んでいる)人間関係をうまく築けない自分は不甲斐ない・情けない・失敗しているのだ、と考えてしまうからです。

 例えば、家庭が崩壊している家族を考えてみましょう。そこでお母さんが家族がバラバラなことに悩んでいます。しかし考えてみましょう。何故お母さんは悩むのでしょうか?何故バラバラだと悩むのでしょう?バラバラではいけないのですか?

 それは、家族とは仲が良く心が通じ合っている関係だと思い込んでいるからです。その関係を理想に思い、しかし現実はそうではない。その理想とのギャップに絶望し、築けない自分に悩んでいるのです。

 このように人は、理想を思いこみ、その理想通りにならない現実のギャップに悩み、そして苦しむのです。であるなら、最初からその理想の中身が苦しいものであれば、ギャップは生まれず、苦しむことは無くなります。だから、人間関係が苦であるとわかることは、苦しみが無くなることになるのです。

 

それでも苦しいと思う人はどうすればいい?

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 しかしそれでも苦しいものは苦しいという方はいるでしょう。苦しいものだと分かっても、苦しいままだという方もいるかもしれません。その方は、人間関係が素晴らしいものだという思い込みが、かなり深いところにあります。人間関係が苦であると知っても、理解にはまだ遠い状態だということです。

 それは例えて言えば、自転車の運転マニュアルを読んだだけです。マニュアルを読んだだけでは、自転車に乗れたとは言えません。自転車をまたぎ、べダルを漕ぎ、前に進んで初めて自転車に乗れたと言えるのです。皆さんはまだマニュアルを読んだだけです。これから、その内容を確かめればいいのです。

 確かめるのは、序盤の方で述べた、人間関係は苦であるという仮説を持って自分を含む人間関係を観察し続けてください。人間関係に悩むのはあなただけではありません。むしろ悩んでいない人間を探す方が難しいです。悩んでいる人がいるという現実を、よく観察してください。そして、誰しもが人間関係に苦しんでいるという事実を確認してください

 

人間関係は合理的に観る

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 ここまで人間関係が苦であることを説明してきました。

 人間関係は、なんら素晴らしいものでも楽しいものでもなく、ただただ苦しいものです。そんな苦しいものを、あなたはわざわざ築こうとしますか?

 しかしここで勘違いしてはいけないのは、だから人間関係を築くな、ということではありません。人間関係は必要です。無ければ生きてはいけません。食べ物も食べ過ぎれば苦しいですが、食べなければ飢え死にする、それと同じです。

 ではどうするのか?人間関係を合理的に観ることです。損得勘定で観るのです。この人との関係が、自分に得があるのかという見方を持つのです。

 損得勘定で人を観るなんて!と思う方もいるでしょう。しかし、これを無視することはいたずらに苦しみを増やすだけです。ただでさえ人間関係は苦しみです。それなのに何の得も無ければ、ますます苦しくなります。

 ただし、ここで言う得とは金銭的な面だけではありません。仕事関係は、まさに金銭的な面で損得勘定を観る必要があります。上司との関係が悪くなれば、自分の給料にも影響が出ます。一方、友人関係はどうでしょう。そこで観るのは金銭的なものではなく、人間として、人格として得られる何かがあるか、です。家族関係も同様です。苦しみがあっても、人間としての成長があれば、それは必要な関係です。

 このように、苦しみではあるが、自分にとって必要なモノが得られる関係ならば、築くべきです。そうでないなら、それは苦しいだけの関係です。

 このように人間関係を合理的に考え、そして冷静に観ることで、より苦しみは減っていきます。

 

合理的な人間関係は逆に楽

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 合理的な人間関係、というと一見冷たい関係のように思えるでしょう。しかし、逆にその関係の方が楽なのです。

 人間関係に苦しむ人の中には、何故相手がそうするのかが分からないという苦しみを持っている人はいませんか?突然嫌われた、突然音信不通になった、そんなことはありませんか?しかしそれは、どうして自分と人間関係を築いたのか、その理由がお互いに分かっていないからです。分からないままだから、築いた関係が壊れる理由ももちろん分かりません。分からないままだから、苦しいのです。

 では合理的な人間関係ならどうでしょう?合理的ということは、理由がはっきりしているということです。何故相手と自分が繋がっているのか、その理由が明確です。ですから、相手が離れたとしても、その理由はすぐに分かるのです。離れた理由が分かれば、あなたは納得するでしょうし、さして苦しむこともありません。

 例えば、相手が英語の勉強をしており、一緒に勉強する友人を求めていたとします。あなたも英語の勉強をしており、あなたはその理由に合う人です。なので、人間関係を築きました。

 しかし、あなたは英語の勉強が辛くなり、やめることにしました。こうなると、相手にとってあなたは、一緒に英語の勉強をする友人という理由から外れることになります。相手はあなたから離れていきました。

 この状況に、あなたは苦しむでしょうか?苦しみませんね。友人でなくなった理由は明確です。自分が英語の勉強をやめたのが理由ですから、不明な点はどこにもありません。仕方ないの一言で終わります。

 合理的な関係というのは、このようにはっきりしているのです。繋がる理由も、離れる理由もはっきりです。だから苦しみが無いのです。

人間関係は手放せる

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 人間関係はそもそもが苦であり、損得勘定で観る合理的な人間関係こそが楽な人間関係である。そう説明してきました。これに気付くことがどういうことなのかをこれから説明していきます。

 それは、人間関係に執着しなくてもいいということに気付けるのです。

 恋人、結婚について悩む人は多いでしょう。しかしそれは、社会が、誰かが恋人は素晴らしい、結婚するのは当たり前だという勘違いで言っているにすぎません。それをあなたは、自分にとって得かどうかという損得勘定で観れます。損得勘定は、感情ではなく理性で観るものです。ですから、損であれば離れ、得であれば関係を築く。そこに感情は無いのです。

 感情で人間関係を作ると大変です。特に、恋人という人間関係は大変でしょう。私もそうでした。感情で作った関係ですから、相手の理由などお構いなしです。ただただ、自分が嫌だという感情にしかなりません。離れたくないという一点張りです。

 しかし理性で観ることで、執着が生まれません。○○という理由で離れた、ただそれだけです。もしかしたら相手にとっては、自分と付き合うことに損が生まれているのかもしれません。それに気付くためにも、理性で観る損得勘定が必要です。

 自分にとっての損得勘定と同様に、相手も損得勘定で観ている。そう思えば、何の得も与えていない関係を築くことに何の意味があるでしょうか?

 離れるべきときは離れた方がいい。それに気づけたとき、人間関係に執着しなくなります。人間関係を手放せるのです。

 ここでいう手放すというのは、一切の人間関係を持たないということではありません。人間関係という概念を手放すということです。友人、家族、恋人…それら人間関係の概念に執着せず、友人が欲しい・恋人が欲しいと人間関係を求めない。○○という得を得られる人と付き合いたいとより具体的に、合理的に考えられるようになります。そうすれば、人や関係に執着せず、簡単に手放せるようになります

 

最後に

 人間関係を手放す、ということで語ってきました。

 私にとって人間関係とは必要なものであっても、素晴らしいものでも大切なものでも大事なものでもありません。必要であれば築く、不要であれば離れる。ただそれだけです。

 人間関係で苦しむ方々に、少しでその苦しみを和らげる糸口になれば幸いです。

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