今回は、30代男性独身が家計簿をつけるメリット・デメリットについて紹介します。
ぼくは家計簿をつけ始めてから約3年ほどです。
その中で、家計簿をつけることで実感したメリット・デメリットがあります。
家計簿始めてみようかな?と考えている方の参考になればいいなと思います。
家計簿をつけるメリット
コンビニでのチョイ買い出費の大きさに気付く
少額の買い物でも、それが重なれば意外と大きな出費になっていたりします。
コンビニでのチョイ買いなんかがそうですね。
1回の買い物が千円未満だと、「大した金額じゃないし」とついつい毎日通ってしまいます。
しかし、毎日通ってしまえば、少額であってもそれは大きな出費になります。
例えば1回の買い物は500円程度のお菓子やジュースでも、30日続けるとそれは1万5千円にもなります。
1万5千円を1回で払うとなるとためらってしまいますけど、500円を30回払い続けるのは気にならないものです。
そういった、1回の出費は大きくないけど実は回数が多くて大きな出費になっているものに気付けるのが家計簿です。
家計簿をつけるだけで出費が抑えらえる
レコーディングダイエットをご存じですか?
これは、食べたものを全てノートに記録することで痩せることができるというダイエットです。
えっ、記録するだけで痩せられるの?と思われるでしょう。
このレコーディングダイエットの目的は、「普段自分が何を食べているのか気づくことで、自然とそれを抑えるようになる」というものです。
普段意識せず口に放り込んでいたものによって太っていた自分に気づき、それをやめていこうという意識付けができるのがこのダイエット法です。
これと同じことが家計簿にも言えます。
何気なく買っているものを記録することで、「自分は今日こんなものを買った」と認識できます。認識することで、次に買い物に行ったとき「この前あれ買ったな」「こういうのを買うからお金が無くなるんだな」と買う前に気付けるようになるんです。

安いものほど買ったことを忘れがちになってしまいますね…
家計簿をつけ、時折眺めることで「自分は今月こんなものを買って、こんなにお金を払っていた」と気付き、出費を抑えようという意識になれますよ。
特に食費のように、食べると目の前から無くなってしまうものは買ったこと自体を忘れがちです。家計簿として記録をつけることで忘れないようにするのは、ちょっとした節約になりますよ。
隠れた出費に気づく
カードの利用明細や、口座の入出金履歴をしっかり確認する人は少ないです。
確認しても、カードの利用明細なら合計の引き落とし額、口座だと残高くらいなもの。
しかし実はそこに意外な出費が隠れていたりするものです。
やってしまいがちなのが、とっくに利用していないのに解約せず放置したままの月額サービス。
それ自体を見ると数百円~数千円くらいですので、大きな出費でもなく気づきづらいものです。しかしそれを年間で計算すればかなりの額になります。
ぼくの場合、家計簿をつけ始めたことでカードの引き落とし額だけではなく、しっかりその明細まで見るようになりました。支払額が多い月ですと、「何にこんなに使ったんだっけ?」と見直すようになりました。

家計簿をつけることで、何に使ったか振りかえる癖がつきましたね
そういった隠れた出費に気付けるのが家計簿です。
家計簿をつけることで本当に必要な生活費が見える
お金を払うものには、消費・浪費・投資の3つがあります。
このうち、消費とは生きるための出費、つまり生活費です。一方、浪費は生きるためには必要ではない出費、つまり娯楽などの出費です。投資とは貯金や株、国債など資産を成長させるための出費です。
家計簿をつけることは、この消費と浪費がそれぞれどれだけかかっているのかをはっきりさせます。
「予算を立てて生活すればいい」とも言いますが、その予算を立てるためにはどのくらいの消費があるのかを把握しないといけません。
家賃(あるいは住宅ローン)、食費、光熱費、日用品その他…生きるために必要な出費がどのくらいかかっているのか。
一方、生きるためには必要ではない出費はどのくらいか。
消費と浪費を分けることで、今の生活のために必要な生活費はいくらか。それを具体的な数値として出すことができます。
ぼくの場合、食費の中でも、通常の食事としての食費と、そうではないお菓子やたまに食べたくなる総菜の出費が多いことに気付きました。

全部の出費を生活費にするとお金はいくらあっても足りないので、ちゃんと浪費は浪費としてみる目が大事ですね
消費と浪費、その数値を出すための手段として、家計簿は有効です。
家計簿をつけるデメリット
「けち臭い」と思われる
家計簿をつけるにはレシートを持ち帰らなくてはなりません。
しかし、世間一般的には
「レシートを受け取らず、おつりすら受け取らないような人がかっこいい」
「レシートをわざわざ受け取っていくら使ったか記録してるなんて、お金にけち臭そう」
と思われてしまいがちです。
しかしながらはっきり言ってしまいますと、自分の支払ったお金を認識しないのは貧乏人の特徴です。
お金持ちこそ、はっきり言ってけち臭いです。払わなくていいならびた一文払わない。だからこそ金持ちになれたのです。
ある時、バフェットはエレベータの床に1セント硬貨が落ちているのを見つけ迷わず拾い上げています。乗り合わせた人たちは世界的富豪の行為に驚きましたが、バフェットはこう言いました。
「10億ドルへの第一歩さ」
引用元:exciteニュース「世界一の投資家・バフェットが1セント硬貨を拾い上げて言った言葉」
世界でも指折りの大富豪であるウォーレン・バフェットは1セント(約1円)でも拾います。そこまでお金を大事にする姿勢が、今の彼を作り上げたといっていいでしょう。

1円を笑うものは1円に泣く、ですね
必ずしも節約の効果が出るわけではない
家計簿をつければ家計は安泰!なんていうことはありません。
それは、家計簿をつけているのに、家計は火の車となげく世のお母さん方の悲鳴を聞けばわかると思います。
あくまでも家計簿は収入・支出を把握するためのもの。実際にお金を動かすものではありません。
「これを買うから出費が増えるんだ」と分かったところで、それを買っていれば出費は増えたまま。
支出の中身がわかったとき、「じゃあどうするのか?」を考える必要があります。
家計簿をつけたからと言って、節約が自動的に行われるわけではないのです。

大事なのは、家計簿をつけたあとの行動ですね
家計簿をつける時間がもったいない
ぶっちゃけ、家計をつけなくたって生きていけます。
家計簿をつけている世帯の割合は、おおよそ2人に1人です。
Q. あなたの世帯では家計簿はつけていますか?
自分でつけている 36.8%
引用元:東証マネ部!
配偶者がつけている 13.0%
その他の家族がつけている 6.5%
家計簿はつけていない 43.0%
わからない 7.1%
(複数回答)
家計簿をつけなくても生活自体は全く問題ありません。
家計簿は「今の生活が苦しい」「これから将来が不安」など、問題があると思っている人がつけています。
何も生活に問題がなく、支出が収入を上回るような生活をしていなければ、わざわざ家計簿をつけるのは時間の無駄でしょう。

家計簿をつけなくてもいいんなら、ぼくだってそうしたいなぁ
どうしてか金額が合わずイライラ
レシートや支払情報は全部入力してるのに、どうしてか残金と合わない。それにイライラすることがあります。
それが一円単位だったり、10円単位だったりしますが、そのちょっとが合わないことにイラっとします。
ピタッと合うと気持ちいいんですけど、たいていは合わなくてどこかずれてるんです。
最近はもうあきらめて、気にしないようにはしてるんですが、家計簿をつけ始めた時期は合わないことにかなりイライラしていました。
完璧主義の人ですと、もっとイライラするかもしれません。
30代男性が一人で生きるなら家計簿は付けたほうがいい
ここまで家計簿をつけるメリット・デメリットを紹介しました。
そのうえで、じゃあ30代独身男性一人暮らしは家計簿はつけたほうがいいの?つけないほうがいいのか?
どちらなのかというと、答えはこれです。
家計簿は付けたほうがいいです。
というのも、一人で生きるのは自由気ままな分、誰からも制限がかからないだから状態です。
自分で自分を律することをしないといくらでも自堕落な生活になってしまいます。
仮に予算を決めてその金額だけで生活するといっても、その予算を超えて使おうとしても誰も止めませんし、使っても誰も咎めません。
そのような状態で、「予算内で生活する」という意志力に頼る方法は不安定といっていいです。
そこで、意志力に頼らない方法が家計簿をつけることです。
「今月はもうこんなにも使ってしまっている…」と自分に印象付けるほうが効き目は高いです。
支払い方法の多様化が予算主義を難しくする
「家計簿をつけなくても予算を決めてそれを守りさえすればいい」というやり方もありますが、ぼくは基本的に反対です。
予算を決めてやりくりするというのは、現代では難しくなりつつあります。
それは支払い方法があまりにも多すぎるからです。
現金しか扱わないのであれば、あらかじめ予算金額を口座からおろしておき、その現金だけを使えばよかったです。
しかし今は現金以外に、口座引き落とし、クレジットカード決済、電子マネー決済、ポイント決済などなど支払い方法が多様化しています。
仮に10万円という予算を決めたとしても、どの支払い方法でどのくらいお金を払ったか把握しなければ、結局予算内に収まっているかが判断できません。
もしすべてのやり取りを現金のみで行おうとすると、逆に手数料まで取られて余計な出費につながります。例えばAmazonですと、代引きサービスを使えば現金での購入もできます。しかしその場合は、代引き手数料が発生します。
口座振り込みにしても、振込手数料がかかります。「現金10万円を予算」とする方法は、現代にはコストがかかりすぎるのです。

現金だとあちこちで手数料がとられて、むしろ損した気分になります
予算を決めたとしても、結局それぞれの支払い方法でどれくらい支払ったかの集計が必要となり、家計簿は必要になります。
家計簿初心者にはマネーフォワードMEがオススメ
ここまである意味脅しのように家計簿の必要性を紹介してきました。
いや必要なのはわかったけど、でも面倒だし…と思う方にオススメなのは、マネーフォワードMEという家計簿アプリです。
ぼくも利用しているこのアプリは、無料でも使うことができます。
マネーフォワードMEの特徴は、
- 複数の銀行口座を登録できる(ネットバンク対応銀行のみ)
- 複数のクレジットカードを登録できる
- 登録した口座情報やカードの支払情報は自動で反映される
- 現金や電子マネーの入力も可能
- 口座間の振り替えにも対応
- 費目ごとの収支の内訳が一覧で確認できる
- 予算を決めることができる
- スマホでもPCでも共有できる
現金や一部電子マネー(Paypay等)は非対応なので、手入力することになります。
カード決済や口座引き落としにしても、その登録自体は自分で行わないといけませんが、利用履歴は自分で入力する手間がありません。
費目もある程度自動的に選定してくれますので、その手間も省けます。
その分、分かるのは「どのお店で買ったのか」くらいなので、「何を買ったか」は記録に残りません
Amazonのようなネットショッピングですと、商品も記載されます


ネットでの買い物だと商品名まで記載してくれるので、振り返りやすくていいですね♪
家計簿初心者なら、まずは大雑把でいいです。
詳しく家計簿にまとめるのは、自分がもっと知りたい!と思ったときだけ。
必要性が分からないのに他人の勧めるやり方を真似ても疲れるだけですからね。
大切なのは、今自分が知りたいことだけを知ることです。
ぼくは今はスプレッドシートも活用して、二つ家計簿をつけています。
もっと詳しくしたり、自分なりに支出や資産の変動を確認したくなったからなんですが、そうなったのはマネーフォワードMEに登録してから1年以上経ってからです。


このスプレッドシートも色々と変えたりしてます。自分でアレンジするのも楽しいですよ
最後に
家計簿をつけるメリット・デメリットを紹介しました。
家計簿をつける一番のメリットは、自制を生むことですね。
一人暮らしで独身ですと、どうしても財布のひもは緩くなりがちです。
意志で締め付けるのはなかなか難しいですので、家計簿というロックを掛けることで締め付けやすくなりますよ。
家計簿をつけて、安心な資産を築いていきましょう。
今日の晩酌なんかも注意ですよ。地味~に積み重なっていきますから