- お金を使わない生き方に不安を感じる人

こんにちは、せい(@aodama_s)です。倹約生活を送るミニマリストです。
ミニマリストは経済を回さない…なんて聞いたことはありませんか?
お金を使わず、支出を減らすのは経済を回さないからダメだというものですね。
確かに経済というものはお金のやりとりが必要ですから、お金を使わないという選択をするミニマリストは経済にとって良くない。
ミニマリストのようなお金を使わない生き方に批判的な方は少なくありません。
しかし、このような批判は的外れもいいところです。
全く論理的証拠もありませんし、ミニマリストをろくに知りもしなければ、経済についてすら理解しているのか怪しい論調です。
そこで本記事では、ミニマリストは経済を回さないに対する反論を行います。
記事では以下の内容について解説していきます。
- 本当にミニマリストは経済に影響があるのか?
- ミニマリストはお金を使わない?
- そもそも経済と何か?
- ミニマリストは経済を回さないという批判の目的
ミニマリストとしてお金を使わない生き方への不安がある方は、是非このまま読み進めて、不安を払拭していただければと思います。
本当にミニマリストは経済に影響があるのか?
まず結論から申しまして、
ミニマリストに経済に影響を及ぼすほどの効果は無い
ということです。
以下のグラフを見てみてください。
1つ目はグーグルにおける「ミニマリスト」というキーワードの人気度の動向です。

ミニマリストというキーワードが見られるようになったのは2015年。それから2020年あたりをピークに減少しています。
2つ目は統計庁の2000年から2024年までの1家庭当たりの家庭支出データをグラフ化したものです。

赤線はミニマリストというキーワードが増えた2015年の目印として付けました。
もし、ミニマリストが経済に影響を与えるとすれば、2015年を境にこの2つのグラフは逆の形になるべきでしょう。
ミニマリストが増えれば家庭支出も減るはずです。
しかし現実にはそうなっているようには見えません。

2020年あたりでどちらもグラフの傾向が逆転していますが、これはおそらくコロナ禍によるものかと思います。
この2つのグラフの推移を見る限り、ミニマリストは経済を回さないという批判は的外れだということが言えます。
ミニマリストはお金を使わない?
ミニマリストは物を買わない、お金を使わないからお金が貯まる。
確かにこれはその通りです。ですが、これだけではミニマリストの表面上しか見えていません。
ミニマリストは、
買う物の数を少なくする代わりに、高品質・高価格品を買う
という傾向にあります。
例えば、
- ロボット掃除機
- 食器洗浄機
- ドラム式洗濯機
- 手作りの陶芸作品
などといった具合に。

ミニマリストにとって、安物買いの銭失いは最も恐れることです。
そしてさらに、ミニマリストは物よりも経験にお金を使う傾向があります。
ライブや旅行、イベント、学習になど回し、それらは形として残らないため消費という形では目に見えづらい。
しかし、それなりにお金は必要です。ですから、ミニマリストはそういったことにお金を使うために節約します。
そして使う時には惜しみなく使う。惜しみなく使えるように、普段は倹約しておく。
- ミニマリストはお金をむやみやたらに使わず、使うべき時に使う
特定の期間だけで見れば全く使わないときもありますが、長い目で見ればその支出は一般の方と大差ありません。
そもそも経済と何か
そもそも経済とは何か。
端的に言えば、
お金のやり取り
が経済です。
もっと言えば、人間が社会的活動を行う上でとても便利なシステムと言ってもいいと思います。
しかしここで重要なのは、経済とは所詮システムであり、人のために存在するシステムです。
ですが、「ミニマリストは経済を回さない」という指摘は、経済が人のためにあるのではなく、あたかも経済のために人があるかのような言い回しです。
これは非常に問題ある発言ではないでしょうか。
経済は所詮システムであり、言ってしまえば道具でしかありません。
にもかかわらず、どうして人が道具のために頑張らないといけないのか。
極論を言えば、経済が壊れようが人が死ぬわけではありません。人の営みが消えるわけではないからです。
経済が崩壊すれば物々交換といった不便なことにはなるかもしれませんが、生きていくことはできます。
経済のために人が働き、疲れ、あげくには自死するようなことはあってはならないと思います。
ミニマリストは経済を回さないという批判の目的
ではなぜ「ミニマリストは経済を回さない」なんていう批判が出てくるのか。
答えはシンプルで、不満のはけ口にしたいからです。
ここまで述べてきたように、【ミニマリストは経済を回さない】は如何に的外れな批判かはわかっていただけたかと思います。
にもかかわらず、このような批判が出てくるのはなぜか。
それは、
- ミニマリストという少数派の人間なら批判しても問題ない
- 景気低迷による日常生活への不満を抱えている
- お金を使わない=経済を回していないという安直な考えしかできない
ということから、ミニマリストを敵視し、不満のはけ口にしています。
このような行動原理は、ネット上によくある炎上加害者によくみられるものです。
彼らの根本にあるのは、日常の不満。
弱みを見つけた相手を責めたて、批判し、正義感に酔い、現実逃避をしているだけ。
これがミニマリストを批判する人たちの行動原理です。

はっきり言いますが、相手にする価値は全くありません。
最後に:ミニマリストでも経済は回っている
最後にまとめます。
- ミニマリストが経済を回していないというデータはない
- ミニマリストはお金を使うべきときを分けているだけ、全く使ってないわけではない
- 経済のために人がお金を使うべきという考え方に問題がある
- 経済を回していないという批判は、日常の不満のはけ口にしているだけ
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