- フキハラに悩んでいる人
こんにちは、せい(@aodama_s)です。手仕事大好きアナログミニマリストです。
近年、フキハラに悩む人が増えています。
フキハラとは『不機嫌ハラスメント』の略称で、不機嫌であることを隠さずに周囲に迷惑をかける行為です。フキハラをする人がいると職場や家庭の空気は悪くなり、その場にいるだけで気分が悪くなります。
そんな人をどうにかしたいと思ったことはありませんか?
本記事では、フキハラをする人への対処法を紹介します。
併せて、フキハラをする人がどんな人であるのか、フキハラに悩まされないための心作りも紹介します。
フキハラをする人への理解を深めることで対処法を実践しやすくなりますので、是非その辺も読んでいっていただければと思います。
ではまずは、フキハラをする人がどんな人なのかから見ていきましょう。
フキハラをする人
フキハラをする人には2つの特徴があります。
- 自己肯定感が低い
- 甘えが強い
この2つの特徴を詳しく解説します。
自己肯定感が低い
まず、不機嫌になるというのは自己肯定感が低いことから起きます。
自己肯定感が低い人は、怒りを表に出すことができません。それは、怒りを出して相手との関係が崩れることを恐れるためです。なので、不機嫌な人は自分が怒っているということを認めません。
自己肯定感が低い人は相手に自分の感情を見せると嫌われると常に恐れています。
自分が怒っていることを受け入れることができず、相手に怒りを伝えることもできない。
不機嫌とは、自分の怒りを受け入れられない人が起こすものです。
逆に、自己肯定感が高い人は怒りを受け入れることができ、相手に伝えることもできます。それは、怒りを伝えたとしても相手との関係が崩れないことをちゃんと理解しているからです。だから不機嫌という形をとることがありません。
甘えが強い
不機嫌な人は甘えが強いです。
それは、自分が怒っていることを自分は受け入れられないのに、相手にはそれを分かってもらいたいと思っているからです。
自分は怒っている、困っている…そういった感情を自分からは伝えず、汲み取ってもらおうとする。周囲の人間に言わなくても分かってもらいたいという甘えが、フキハラになります。
不機嫌な人が机をたたいたり舌打ちをするのは、「私は今怒っているんだ」と分かってもらいたい甘えの行為なんです。
率直に申し上げて、フキハラをする人は幼稚な人です。精神的に未熟といってもいい。
では、そんな人にはどう対処したらいいか。それを次から見ていきましょう。
フキハラへの対処法
まず前提として、フキハラする人がフキハラをやめてくれればいいという考えは捨ててください。相手に変わることを望む解決法は、まずうまくいきません。
対処法は、あくまでも自分がどうするかが大事です。
フキハラへの対処は以下の方法があります。
- 物理的に距離をとる
- 不機嫌に付き合わない
- 不機嫌の原因を予想する
- 不機嫌の原因が自分にあると考えない
それぞれ詳しく見ていきます。
物理的に距離をとる
不機嫌な人とは距離をとりましょう。物理的に。
不機嫌というのは、ストレスを感じているということであります。実はストレスは他の人に伝染します。
不機嫌な人の近くにいるだけで、訳も分からずイライラしたことはないでしょうか?それは、不機嫌な人のストレスがあなたに伝染しているからです。
不機嫌な人がいたら離れること。職場であれば席を立って別室に移動したり、家庭であれば同じ部屋にいないようにしましょう。
不機嫌に付き合わない
不機嫌な人と接しなければならないとき、不機嫌に付き合わないようにしましょう。
不機嫌に付き合わないというのは、相手の不機嫌によって態度や接し方を変えないということです。相手が不機嫌だからといってビクビク近づいたり、窺うような態度をとると、不機嫌な人はそれに味を占めてしまいます。
前述しましたが、不機嫌な人は甘えが強いです。不機嫌だからといって接し方を変えるのは、甘えを認めるということ。一度認めると、次からもずっと不機嫌を使うようになってしまいます。
相手の不機嫌に付き合わず、普段と同じ接し方を心がけましょう。
無視することではない
不機嫌に付き合わないといっても、無視したり無関心になってはいけません。
不機嫌とは他人にかまってほしいという甘えを含んでいるため、無視することは不機嫌さを助長させることになります。
不機嫌によって態度を変えないことが大事。過剰な配慮も、無視も不要です。
不機嫌の原因を予想する
不機嫌な人と普段と同じように接しろと言われても難しいよ…
そのようなときは、相手の不機嫌の原因を予想してみましょう。
不機嫌な人と接触するのが難しい理由の一つは、不機嫌の原因が分からないことです。
そこで、どうしてその人が不機嫌なのかを予想してみる。そうすることで、「ああ、この人は〇〇が原因で不機嫌なんだな」と寄り添うことができ、怖れる気持ちを薄れさせることができます。
ポイントは、不機嫌の原因が正しくなくてもいいということです。多分でも構いません。大事なのは、自分が不機嫌な人と接することさえできればいいので。
不機嫌の原因が自分にあると考えない
でも、不機嫌の原因が自分かもしれないと思ったら話しかけられないよ…
そう思うこともあるでしょう。
ですが、そのように考えなくてもいいんです。仮にあなたの失敗が不機嫌の原因だとしても、不機嫌になっていい理由として正当化してはいけません。
不機嫌の原因を外に求めることを外的帰属といいます。いわゆる他責というものです。
不機嫌になる原因は自己肯定感の低さと他人への甘えであり、いずれもその人の内側の問題です。
フキハラをしているのが職場の上司なら、部下の失敗は上司の指導不足が原因であり、部下のせいではありません。それを部下のせいにするのであれば、上司としての責務放棄であり上司失格です。
その逆に、部下がフキハラをしてきたとしても同様です。自分の責務から逃げ、上司にはっきりと伝えないで分かってほしいというのは甘え以外の何物でもありません。
いずれにせよ、不機嫌になるのはその人の問題です。他人がどうこうすることではありません。
ここまでフキハラへの対処法を見てきました。
しかし、中にはここで上げた対処法はやっぱりできないと諦める方もいるかもしれません。
ではそんな人はどうしたらいいか。
そこで次は、フキハラに悩まされない人間になるための方法を紹介します。
フキハラに悩まされないようになるため
フキハラに悩まされないようにするには、自己肯定感を高めることです。
実は、フキハラに悩む人も自己肯定感が低いことが原因だからです。
自己肯定感が低いから、自分と他人との区別をつけることが難しい。だから、他人の不機嫌の影響をもろに受けます。
自己肯定感が低いと、他人の問題を自分の問題と捉えがちです。「自分に問題があるから不機嫌になっている」と考えてしまいます。
さきほどの外的帰属と異なり、自分に問題があると考えることを内的帰属といいます。
自己肯定感を高めることで、このような考え方を変えられます。「不機嫌なのは当人の問題」とみなすことができます。
フキハラに悩む人は、自分の自己肯定感を見直してみてもいいでしょう。
最後に
フキハラについて見てきました。
フキハラの問題は年々増えてきています。それは、自己肯定感の低い人が増えていることが原因ではないかとぼくは思います。
自分自身を自分が受け入れられず、他人になんとかしてもらいたい。それが表に出た形の一つがフキハラである。
ドイツの文豪ゲーテは次のように語っています。
「人類最大の罪は不機嫌である」
是非、不機嫌に屈することなく対処し、自己肯定感を高めてフキハラに流されないようになっていただければと思います。
今回記事を書くに当たり、以下の書籍を参考にさせていただきました。