- 好きな物で部屋が溢れて困ってしまった人
こんにちは、せい(@aodama_s)です。手仕事大好きアナログミニマリストです。
好きだと思って買った物。
しかし、いつしか好きな物で部屋は溢れかえってしまった。好きな物であふれた部屋は素敵なはずなのに、どこか違和感がある。なんだか息苦しく、減らしたほうがいいんじゃないかと思ってしまった。
そんな方に向けて、好きな物の減らし方を紹介します。
好きなはずのに息苦しい。それはもしかしたら、好きな物の中にもう好きではなくなった物が紛れ込んでいるからかもしれません。
部屋を本当の意味で好きな物であふれた、心穏やかになれる部屋にしたい。そんな方はこのまま読み進めてみてください。
好きな物を減らす方法
好きな物を減らすには、好きな物を手にした状態で以下のように問いかけてみてください。
- それを最後に愛でたのはいつか?
- それを今愛でることはできるか?
- それが汚れても掃除して綺麗にしたいか?
- 今も買った時と同じくらいの喜びはあるか?
- それを買ったことに執着していないか?
『愛でる』とは、鑑賞したり触れたりすることです。
これらの問いに明確に答えることができる、肯定的な返事ができるものは好きな物として残す。
答えられない、あるいは否定的な返事となるものはもう好きな物ではないかもしれません。そういったものは手放してみましょう。
これらの問いは、それが本当に好きな物なのかを確認するためです。実は好きだと思い込んでいるだけで、本当は好きではない物を持っていることがよくあります。
そのことを自分に問うことで明確にします。本当に好きな物と、好きではないどうでもいいものと区別する。好きな物の中にどうでもいいものが混ざっているから、部屋の中が息苦しく感じてしまいます。
次は、好きな物の中にどうして『どうでもいいもの』が混ざりこむのかを解説していきます。
好きに紛れ込むどうでもいいもの
好きだと思って買った物。しかし改めて確認したら、
どうしてこんなものを買ってしまったんだろう?
というものが出てきます。
どうしてそうなるのか。その原因は2つあります。
- 「好き」を勘違いしていた
- 「好き」が風化した
それぞれの原因を詳しく解説します。
「好き」を勘違いしていた
一つ目の原因は、好きを勘違いしていたというものです。
何と勘違いしたかというと、『欲しい』という気持ちです。好きと欲しいは明確に異なります。
『好き』は物自体を好きと感じるものです。しかし、『欲しい』は物自体はどうでもよく、物を手に入れる過程だけを楽しむ気持ちです。なので、買った時点で満足してしまっています。
『欲しい』で買った物はすでに満足しているため、もう用済み。どうでもいいものです。最後に愛でたのがいつかを思い出すことはできないし、仮に汚れたとしても綺麗にしたいという気持ちは起きません。
「好き」が風化した
欲しいではなく、好きだと思って買った物。しかし、その数が多すぎれば次第に好きという気持ちは薄れていきます。
人の手は2本しかなく、目も2つ。1日は24時間しかありません。その限られた状況で、持っている好きな物全てを愛でることは難しいです。
そうなるとどうしても常に愛でている物と、たまにしか愛でない物、一切愛でない物が出てきます。一切愛でずにいれば好きという気持ちは薄れていき、いつかは無くなります。
好きという気持ちどころか、存在すら忘れてしまうかもしれません…
皮肉にも、好きな物を増やせば増やすほど、好きなものがどうでもいいものに変わっていきます。
どうでもいいものの区別が済めば、あとはそれを捨て、改めて好きな物を部屋に戻せば完了です。
しかし、どうでもいいもののはずなのになかなか捨てることができない…なんてことがあります。次は、どうでもいいものが捨てられない理由について解説します。
どうでもいいものなのに捨てられない
昔別れた恋人の私物や贈られたプレゼントが捨てられない…なんて話を聞いたことがありませんか?
そんなどうでもいいものはサッサと捨ててしまえばいいと思っても、そう簡単に合理的な判断ができないのが人間です。では、その合理的な判断を邪魔しているのは何か。
それが執着です。ただ、執着と一言で言ってもその中は色々。執着の要因には以下の点が考えられます。
- 高価だったから捨てられない
- 苦労して買ったから捨てられない
- それが好きだった過去を捨てられない
こういった執着を手放すことができれば、物を捨てることができます。執着を手放すには、物へ感謝をささげることで手放すことができます。
捨てるものを前にした状態で、
今までありがとうございました。あなたとの出会いに感謝し、手放します。
と告げましょう。ポイントは口に出すこと。心の中でつぶやくのと口に出すのとでは、自分自身の受け止め方にも影響が出ます。是非恥ずかしがらず、口に出していってみてください。
ぼくも捨てづらい物があれば、感謝して手放します。感謝すると、執着していた気持ちがスッと消えていく感じがします。
執着していたどうでもいいものを手放すことで、部屋には本当に好きな物だけが残ります。しかし、それだけではまだ不十分。このままでは、また新たに好きな物を買いこんでしまい、同じことを繰り返してしまいます。
次は、好きな物を本当の意味で好きになり、物を増やさなくなるための方法を紹介します。
好きな物を本当に好きになる
好きな物を本当に好きになるためには、自分が本当に好きなことは何なのかを知ることです。自分は何を好きなのか。どんなものを好きになるのか。情熱をもって好きになれるものは何なのか。それを自分に聞いてみましょう。
ここでは実際にぼくが好きな物を例に、『本当に好きなもの』を紹介します。参考にしてみてください。
ぼくが好きな物
ぼくが好きなのは『触感』です。触感とはつまり、触れて楽しめるものが好きだということ。
例えば、好きなものの1つがご飯茶碗。
この茶碗は、外側がザラザラとしているけれど、内側はツルツルしています。それに触れるのが楽しい。また、洗うときもスポンジ越しにザラザラを感じてそれが気持ちいいです。
例えば棕櫚箒。
この箒の竹の柄を握っている瞬間が好き。竹のすべすべした触感と、節のゴツゴツ感。この複雑な触感は、市販のプラスチック製箒では味わえません。
このように、ぼくは触れて感触を楽しめる物が好きです。その一方で、実は好きではないのが視覚。つまり、見た目は好きにはならず、飽きやすいです。
例えば昔、ハーバリウムを買い集めていたことがあります。ハーバリウムとは、瓶にドライフラワーを入れて専用のオイルを入れた鑑賞物です。
そこそこいい価格がして、10本以上集めたことがあります。しかし、買っても愛でることはほとんどなく、棚に飾ってもホコリが溜まったり、掃除するときにガラス瓶だから気を遣うなど地味にストレスに。
最後には、「1年しか色が持たない」と知ったときに全て捨てています。見た目で買うと飽きやすく、好きにならないというのをそのとき実感しました。
ぼくは物でも風景でも、長時間眺め続けるということができないです。すぐに他の物に視線を向けたくなってしまう。そういうところにも、視覚を重視していない点がありました。
このように、どうして自分はそれが好きなのかというのを深掘りしてみてください。それが分かれば、本当に好きな物だけを持ち、愛でることができます。
そしてさらに物を好きになるには、物と関わり続けることが大事です。
何度も愛で続ける
好きだったものが好きではなくなってしまう原因として、風化してしまうと前述しました。
どんなに好きでも、そのものと関わる時間が減れば好きという気持ちは薄れ、無くなっていきます。なので、好きな物とは常に関われる状況が大事です。
引き出しの奥にしまい込んだりせず、すぐに見れたり触れたりできる場所に置きましょう。そしてふとした時に愛でる。そうすれば、好きな物はずっと好きでいられます。
ぼくは日用品を好きな物にすることで、いつも触れることができて幸せです。
そのためには、好きな物でも数は少ないほうがいいです。置き場所の確保も大変ですし、愛でる時間も減ってしまいます。
好きな物が少ないほど、愛でる時間は増え、愛着は増していきます。深い愛着を覚えれば、新しく物を買いたくなる気持ちも湧いてきません。
最後に
好きな物を減らすための方法を紹介しました。
最後に内容をまとめます。
- 大量の好きな物の中には『どうでもいいもの』が混ざりこんでいる
- 好きな物とどうでもいいものを仕分けし、どうでもいいものは捨てる
- どうでもいいものは、好きを勘違いしていたり、好きが風化してしまうことで増えていく
- どうでもいいものなのに、執着があると捨てられない
- 執着を捨てるには、どうでもいいものに感謝すること
- 好きな物を本当に好きになるには、自分の好きを知ること
- 筆者は『触感』が好き。触れて触感を楽しめる物が好き
- 『視覚』は好まない。見た目のものはすぐ飽きる
- 物を減らすことで、好きな物と過ごす時間が増え、愛着も増す
好きな物が、実は好きではなかった。それに気付くことは、時に辛いこともあります。ぼくも、数多くの『好きだったもの』を捨ててきました。
ですが、好きだったもの・どうでもいいものを抱えていては、いつまで経っても自分の本当の好きは満たせず、新しく求めるばかり。物は溢れているのに、その部屋が好きになれない状態になってしまいます。
物を減らし、自分の好きと向き合うことで、本当の自分の好きと出逢うことができます。
あなたの部屋が、自分の望む素敵な部屋へと変わることを祈っています。
おまけ:ミニマリストとして色々なものを捨てていく
ぼくはミニマリストとして、たくさんの物を捨てたり、やめたりすることで自分を幸せにすることを目指してきました。
ミニマリストには、捨てるから幸せになれるという格言があります。
好きな物以外にも、減らしたり捨てることで幸せに近づくものがあります。他にも何か捨ててみたいと感じたら、↓の記事からどれか選んで読んでみてください。