- お金を貯めたい人
- 節約術がうまくいかない人
- お金を当てにしないで生きたい人
- 一人暮らしの人
物価の上昇、働ける場の減少…お金にかかわる状況は日々悪化しています。
そんな状況の中、稼ぐための本は数多く発売されていますが、そう簡単に稼げるなら誰も苦労しないし、悩みませんよね。
そこですぐに出来るのは、支出を減らすこと。かといって、世の中の節約術はなにかしら我慢を強いられているようで長続きしません。
どうして節約がうまくいかないのか?それは、お金を使わないといい生活ができないという思い込みをもっているからです。お金を使わないのは貧乏くさい・けち臭いと感じてしまい、使わずにはいられなくなるからです。
これから紹介する本は、そんなお金を使わないといけないという思い込みを捨てることができる本です。
Table of Contents
おすすめ本①寂しい生活
1冊目は「寂しい生活」です(著者:稲垣えみこ)。
どんな本?
原発事故をきっかけに、電気とはそこまでして必要なものなのか?と疑問に感じた稲垣さんは、電気を使う家電を手放す実験を始めます。
一つずつ家電を手放す中で、様々な気付きを得る事ができ、最後にはほぼすべての家電を手放してしまった稲垣さん。その手放すまでのいきさつと、手放した後の生活が語られています。
原発だけの存在意義にこだわらず、火力・水力なども含めた電気そのものの必要価値を考えたこの本は、30代というぎりぎり電化製品まみれになる前の昭和世代には、懐かしさすら感じるところがあります。
減らすとか削るではなく『無いもの』とする発想の転換
コンセントを抜いておく、スイッチをこまめに切るなどといった節約術は当たり前のように聞こえてきます。ですがこれらの節約術は、あくまでも使うことを前提とした節約術です。
稲垣さんは、使う電気を減らすのではなく、そもそも電気とは無いのだ!という発想から始まっています。この発想の転換が稲垣さんのすごいところです。
この電気は無いものにしてしまうのは、減らす・削るという節約術の弱点を見事に克服しています。その弱点とは、『少しくらいなら使いすぎてもいい』という誘惑があることです。
例として、コンセントをこまめに抜くという節約術を実行するとします。最初のうちはしっかり抜きますが、次第に抜くのがめんどうくさくなり、いつしか「すぐ後で使うんだし、ちょっとくらい抜かなくてもいいか」ということになりがちです。そして、抜くことを忘れ、失敗します。
しかし、最初から無いものにしてしまえば、コンセントを抜いたり電源を切ったりする手間がありません。さらに対象とする家電すら無くしてしまえば、「ちょっとだけ使おうか」という誘惑もありません。
無くしてしまえば、手間も誘惑も無くなる。削る・減らすのではなく、無くしてしまうことは、最強の節約術と言えるでしょう。
おすすめ本②ぜんぶ、すてれば
2冊目は「ぜんぶ、すてれば」(著者:中野善壽)です。
どんな本?
何も持たない、何にも縛られない、何にも執着しない中野さんのこれまでの人生・価値観をまとめた1冊です。
数々の会社の経営者やCEOを務めながら、どれにも執着せず、辞めるときは颯爽と辞めていく。傍から見ると破天荒な生き方に見えますが、その破天荒さを実現させるのが、何も持たないからこそ。
自宅にはほとんど帰らず、ホテル暮らし。着る服は現地で買って、現地で捨てる。
徹底的なまでの、ありとあらゆる、ものだけに限らない「もたない」生き方をした中野さんの生き方は、「こうあるべきだ」という思い込みの生き方をしてきた30代には刺さるものがあります。
実はそれはいらなかった…?
お金を使うのはどうしてでしょう?
それは何かが欲しいからです。欲しいからお金を使い、だから稼がなくてはいけないと自分を追い込むことになってしまう。
しかし、それがいらないとしたら?
ものに限らず、立場・地位・能力に縛られなければ、あなたが必要だと思っている出費が減ってきませんか?出世するために上司のご機嫌伺いで嫌嫌飲み会に付き合ったり、やりたいわけでもない仕事のために自腹で資格を取らされたり…
あなたは本当に欲しい物のためにお金を使っていますか?要らないモノを必要なものと思い込んでお金を使っていませんか?
中野さんにとって要るモノはただ一つ。自分だけです。
自分さえあれば、どうととでもなる。そんな生き方を、真似してみてはいかがでしょうか。
「ぜんぶ、すてれば」はkindleUnlimitedで読み放題
「ぜんぶ、すてれば」はAmazonの電子書籍読み放題サービス「kindleUnlimited」で読み放題です。本を買うよりもお得に読めますし、kindle版ならスマホで通勤中に読むこともできます。
おすすめ本③体を浄化する毒出し断食
3冊目は「体を浄化する毒だし断食」(著者:藤本 憲幸)です。
どんな本?
ヨガ指導第一人者である藤本さんの断食療法をまとめた本です。
断食とは短期間食を断つことで、体の排泄機能を高め、様々な病気の元となる毒を出して本来の体質に戻すというものです。その断食による実際に改善した事例や、今抱えている体の異常に合わせた断食法を紹介しています。
体が健康なら薬いらず
断食をし、体が健康になれば薬はいりません。つまり、薬代がかからなくなるわけです。
医薬品にかかる金額は全国平均で約3万円。決して少なくない出費ですね。
医薬品購入量の全国平均は28,683円。購入量が最も多いのは神奈川県で33,202円(偏差値68.4)。2位は長野県で33,148円。3位以下は青森県(32,536円)、宮城県(32,422円)、佐賀県(32,411円)の順。一方、最も購入量が少ないのは愛媛県で21,424円(偏差値30.8)。
引用元:都道府県別統計とランキングで見る県民性
健康を維持できれば、この医薬品代や病院での診療代も削減できるわけですから節約につながります。
断食すれば食費が浮くとは限らない?
一方、断食すれば食事の回数が減るんだし食費も浮くのでは?と思われがちですが、意外とそうはならなかったりします。それは、回数を少なくする分、食材の質にこだわるようになってくるためです。
スーパーの安い食材よりも、原産地がはっきりしている・農薬を使っていないなどにこだわると、食材は割高なものを選ぶようになってきます。食べる量は減りますが、質にこだわった結果高い食材を使うようになるため、食費の節約につながるとは限りません。
ですので、食費の節約のために断食を始めるというのはおすすめしません。
あくまでも断食は健康維持・増進が目的。安い食べ物で、ただ食べる量を減らすのは逆に健康悪化につながりますので、注意が必要です。
おすすめ本④いらない保険
4冊目は「いらない保険」(著者:後田亨 、 永田宏)です。
どんな本?
どうして保険がいらないのか、そもそも保険とはなんなのか?を詳しく解説しています。
「保険に入るのは当たり前」と思い込んでいる人たちにとっては、衝撃の内容になっています。
医療保険、養老保険、自動車保険、火災保険…様々な保険がありますが、その保険は本当にあなたにとって必要ですか?どうして保険会社に保険料を納めると、ちょっと増えて還付されるのか(養老保険)、疑問に感じたことがありませんか?
その疑問にこの本は答えてくれます。
保険料は人生の三大出費に並ぶ出費
保険料は人生の三大出費とされる「住宅資金・教育資金・老後資金」に並ぶほどの出費です。あなたやあなたの周りにも、保険料の支払いに悩まされている人はいませんか?
その保険料の支払いが必要ないとしたら、どれだけあなたの財布はどれだけ潤うことでしょう。
もちろんすべての保険が必要ないと言いたいわけではありません。あなたの生活スタイル・家族構成などに合わせてどの保険が必要か不要かは変わってきます。
保険への入り方は一人ひとり変えなくてはなりません。「みんなと同じプラン」は必要ないのです。一人暮らしなら?子どもは?今何歳か?車は?
保険会社は、ひたすらにあなたの不安を煽ってきます。もしもこうなったら?と脅し、あなたに充実満点の保険をすすめてくるでしょう。しかし、サービスが充実していれば充実しているほど高額な保険になります。
保険は、万が一のための備えです。その保険のせいで日々の生活に苦しみが生まれては、本末転倒ではないでしょうか?
言われるがままの保険契約をせず、今からでも遅くはないので保険の見直しをすることをおすすめします。
最後に
お金が無くても生きていけるようになるためのおすすめの本を紹介しました。
家電、地位、健康、保険…お金をかけなくてはいけないモノという思い込みが、どれもこびりついています。しかし現実には、それらにお金をかけないで生きている人がいます。
本当にあなたにそれは必要ですか?そのお金をかけてまでの価値がありますか?
必要だと言う思い込みを無くし、「お金をかける必要など無い」と言い切れるようになれば、あなたの財布からは勝手にお金が出ていくことが無くなります。そうすれば、あとは勝手に貯まっていくだけです。
「お金が無くても何とかなる」資本主義の現代においてそう思えればまさしく最強の生き方と言えるでしょう。
あなたが、よりよい生活を送れるようになることを願います。
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