鍋には当たり前にあるフッ素加工。くっつかなくて便利なんですが、簡単に剥げてすぐダメになるのが難点ですよね。
もっと長持ちする鍋を使いたい。そう思って調べたら、面白いデザインの鍋を見つけました。
初めて買ったステンレス製の鍋。それが口コミで評判の柳宗理の片手鍋です。

柳宗理というと、デザイン性で有名な会社とのこと。この鍋を通じて初めて知りました。
この片手鍋もちょっと変わったデザインをしています。それに一般的な鍋と比べると、
- 普通の鍋の2~3倍する価格
と、ちょっと買うのをためらってしまいますね。それに、フッ素加工してない鍋を使ったことが無い身からすると、ステンレス製であることも不安。
そうなると、失敗しないよう買う前にその使い心地はどうなのか、チェックしておきたいですよね。
そこで本記事は、買ってみたいけど本当に買っても大丈夫かな?と不安に感じる方に、使い勝手を紹介します。

正直、買ってみて本当に良かったです。丈夫でおしゃれ、しかも多機能だから物も減らせる。ミニマリスト向けの鍋ですね。
使い勝手が良い点
見てて気持ちいい

まずは何を置いてもこの見た目。ステンレスの鈍い光沢が高級感をもたらしてくれます。
使ってるとき。ただそこにあるとき。どちらでも、少し気分を上げてくれます。
左右に広く出っ張った注ぎ口も、注目を集めるポイント。家を訪れた人に「この変な形の鍋、何?」と聞かれたりと、話題にもなってくれます。
丈夫
ステンレス製なので、スポンジでも金たわしでもなんでも使ってガシガシ洗うことができます。
フッ素加工のようにコーティングが剝がれないようになんて、気を遣わなくていい。金属製のへらも安心して使えます。
たまにサビますが、メラミンスポンジでサビを落とせば元の光沢を取り戻します。
すでに使い始めて4年目。フッ素加工が最短1年で剥げて使えなくなると想定すると、4度鍋を買い替える計算です。もう元は取れました。あとは使い続けるほどお得です。

鍋のまま湯切り

この鍋のデザインの真骨頂は湯切り。蓋と鍋のはめ合わせをずらすことで湯切りができます。
このおかげでザルを用意しなくて済みます。洗い物が減るのは、料理をする人間にとっては大事なことですね。
ぼくはポテサラをよく作りますが、茹でたジャガイモの湯切りにピッタリ。しかも丈夫だからそのままジャガイモを潰したり、他の具材と混ぜ合わせています。


また、この湯切り口は蒸気の逃がし口になるので、吹きこぼれ防止の役割も果たせます。
ただし、湯切り口の幅は1㎝ほど。あまりに小さいものや麺類の湯切りには注意ですね。

フライパン代わりになる
浅い鍋なので、フライパン代わりに使うことも多いです。深型のフライパンと思えば使い勝手は悪くありません。
よく作るのは焼きそば。しっかり予熱してから使えば、焦げ付きも抑えられます。

この鍋があるので、フライパンは持っていません。フッ素加工が剥がれるのを気にせず扱えるので気が楽。持ち物を減らせるので、ミニマリストにはうれしいポイントです。
蓋裏の水滴が飛び散りにくい
沸騰した鍋の蓋を開けたとき、蓋裏についた水滴が飛び散って掃除が面倒だと思ったことはありませんか?
この鍋の蓋は、その悩みを解消できます。
蓋を持ち上げるとき、左右のでっぱりのどちらかを下側にして持ち上げると、画像のように水滴は流れます。

でっぱりに水滴が集まるので外へ飛び散りにくく、コンロ周りが水浸しになることを防ぎます。
地味ですが、コンロ掃除が楽になりますよ。
使い勝手が悪い点
重い
重量1.34kg。
一般的な鍋のほとんどがアルミ製(約600g)なので、倍ほどの重さがあります。鍋の容量は2.5ℓと、満杯の状態で持ち上げるときは重さに注意しています。

注ぎやすさは一長一短
この鍋の湯切り口は注ぎ口としても使えます。

チャーハンといった細かい具材の物も、余さずよそえます。
ただ少し幅が広いので、鍋の中身が多いときは一気に流れてしまうから注意が必要。思った以上に勢いよく注げてしまい、汁が跳ねることもあります。
蓋が洗いづらい
この鍋の蓋のフチの形状は、少し独特です。

この独特な形状がしっかりと鍋本体とハマり、中の密閉度を上げています。沸騰までの時間短縮や、煮込むときに味もしみ込みやすい。
しかしその分汚れも溜まりやすく、洗いにくいという欠点にもなっています。
汚れたら、スポンジをフチ部分にギュッと押し付けて擦ると、汚れを落とせます。
ここまで使い勝手を見てきました。気になる点はありますが、それ以上に使いやすい商品だと思います。
総じて言えることは、奇抜な形状一つで多機能に使える、丈夫で優れた商品です。買って後悔を感じたなんてことは一度もありません。
ただ、ぼく以外の使用者はどんな感想なのか、気になるところですね。次からは口コミの方を見ていきます。
柳宗理の片手鍋の口コミ
では次に口コミを見ていきましょう。先にまとめた内容は以下の通りです。
- デザインが美しい
- 汁を移しやすい
- ガスよりもIH向き
- くっついて使いづらい
- 柄がグラグラ
- 水が爆ぜる、汚れやすい
良い口コミ
デザインが美しい
機能性重視で選んだつもりだったんですけど、コンロに乗せると厚みのある金属の曲線が美しくて、何だか見蕩れます。
引用元:Amazonレビュー
柳宗理の調理器具と言えば、そのデザイン性が魅力的ですね。利便性がありながら美しさも兼ね備えていますので、使っていて飽きがこないのが良いです。
汁を移しやすい
出汁を容器に移すときや、味噌汁の最後を器に入れる時、一度もこぼれない。
引用元:Amazonレビュー
汁をよそいやすい独特な形状をしていますが、その形状のおかげで、こぼすことなくよそえると好評なようです。
ガスよりもIH向き
鍋肌も決して薄いとは思わないのですが、焦げやすいし、モノがくっつきやすい。炒める際にもあまり熱することも出来ません。
↓
その後このおなべ大好きになりました!
引用元:Amazonレビュー
というのも我が家の熱源が「ガス」から「IH」に変わったため。
「ガスには向いていません」などの表記は特になかったと思いますが、
これガスよりはIH向きです。
こちらは面白い口コミです。
以前はガスで使っていて不満があったのが、IHに変わったらその不満がごそっと消えたようです。熱源の種類で使い勝手が変わるようで、IHの方にオススメな鍋と言えます。
悪い口コミ
くっついて使いづらい
ジーニーままさん
炒め煮にすることも多いので、フライパンと雪平鍋の良いとこ取りなら良いなぁと思っていたのですが、炒め物には向かないようです。予想以上にくっつきます。直径があるので煮込みハンバーグもそのまま作りたかったですがハンバーグ台無しになりました。やはりテフロンがラクで良いですね。
引用元:楽天みんなのレビュー
くっつきやすくて、コーティング有りのフライパンのような使い勝手は厳しいようです。焼き物・炒め物には向かないですね。使えなくはないですが、そのあとが大変になります。
柄がグラグラ
液だれしないのはとても良いのですが、しばらく使っていると柄がグラグラしてきてぐるぐる回ってしまうようになり、危なくて使えなくなりました。それが原因で今までに二回買い替えました。
引用元:Amazonレビュー
柄の部分がグラグラしやすいようで、構造の不安定さがあるようです。柄の部分はねじ止めされているので、緩んできたらドライバーで締めなおすといいです。

水が爆ぜる、汚れやすい
お湯を沸かすとバチバチと水がはぜる(?)派手な音がします。
引用元:Amazonレビュー
そして、すごく汚れが付きやすく、また落としにくいです。
お湯を沸かすと爆ぜる音がするようです。筆者が使っていてそのような経験は無いので、実態がどのようなものなのかは分かりません。
汚れについてはまさに付きやすく、落ちにくいです。ステンレスの色である銀色が特に汚れを目立たせるため、余計にそう感じやすいのもあります。
口コミを見てきました。賛否両論ありますが、総じて評価は良好です。
Amazonの平均評価は星4.4。楽天の平均評価は星4.5。高い評価を得ています。使っているぼくとしても、この評価は当然だと感じます。
最後に
柳宗理の片手鍋について紹介しました。
便利・丈夫・おしゃれの三拍子揃った鍋で、ちょっと物の扱いが雑なぼくにはぴったりな鍋でした。
少し値は張りますが、フッ素加工のように剥がれて使えなくなることがありません。長い目で見れば、買い替える頻度が少ないのでコスパは良くなると思います。
鍋として、間違いなくオススメできます。
こんにちは、せい(@aodama_s)です。自炊歴10年のミニマリストです。