今回は、かなり刺激の強いタイトルである「女友達セフレ化計画 人生を変える「大人の男女関係」のトリセツ」という本を読みました。
これだけですとただセフレを作りたいだけの不倫野郎の本ですが、その中身が思った以上に生き方に関わる深い内容でした。
私自身は、この本を読んだからと言ってセフレを推奨する気も、作りたいわけでもありません。
特に印象が強かったのが、下記の内容です。
愛し合う男女2人だけで、生きていくために必要なすべてを満たし合うなんて絶対に不可能だ。
「既成概念を疑え」より
これは男女だけの関係だけでなく、全ての人間関係に言えることじゃないかと思いました。
人間はだれしも、立場に応じた役目というものがあります。
夫、妻、父親、母親、子供、上司、先輩、後輩、新人etc…様々な立場があり、その役目を強いられています。そして、強いてもいます。
結婚した男女の強いられた立場と役目
結婚をすれば、結婚したパートナー以外との性行為はしてはならないのが、社会の常識となっています。しかし、ではパートナーが性行為を拒否したら?パートナー以外との性行為を禁止する社会常識があるのに、そのパートナーが性行為を拒めば、もうその人は性行為自体が禁じられています。
世の中にはセックスレスで悩む夫婦もいます。それは、片方が性行為を求め、片方は性行為を拒んでいる状態。それはある意味では、パートナーとしか性行為をしてはならないという役目から生まれています。その関係は、拒まれている側も拒んでいる側も不幸な状態と言えるのではないでしょうか?
世の中でも、男女関係だけでなく色々な人間関係に苦しんでいる人が多いと思います。
○○という立場のせいで役目を強いられる苦悩…
相手がその立場なのに、その役目に応えてくれないことへの不満…
上司だからといって部下の悩み事全てに応えられるわけではありません。
部下だからといって、上司から振られた仕事が全てやれるわけではありません。
その人しかできない、やってはならない…そんな固定観念を見直すことで、人間関係は楽にできるのではと思いました。
著者は、性行為に応じてくれない妻に対し『性行為』という役目を求めることをやめました。その結果、夫婦仲は良好になり、むしろ以前よりも妻を愛するようになったとのことです。
最後に
本著の内容は、その大半がセフレの作り方とその関係、セフレの効果です。ほとんどその内容は役に立つとは言えませんが、
- 相手に役目を求めすぎない
- 役目に縛られない
- 固定観念に疑問の目を向ける
という意味では、目からうろこの内容でした。
セフレという在り方に嫌悪される方には無理かと思いますが、頭ごなしに否定するだけの視点とは別の視点でセフレという在り方を見たい方にはオススメする本です。
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