今の時代は、一つのモノに様々な機能が付いており、一見すると便利な商品ばかり。
あるいは特定の機能に特化し、すごく楽にできるようになるものもあります。
しかし、便利なことは本当に良いことでしょうか?
便利な物だけど、実際使ってみると思うほど便利でなかったり、その分割高だったりします。
一方、余計な機能が無い、シンプルなものは今の時代には不便で、合わないように見えます。
けれど、実際にはそのシンプルさこそが今の時代には必要です。
これから1人暮らしを始めようとし、そのための家電や物を買おうとする方、家電の買い替えを考えている方にはとても役に立つ記事です。
ではまず最初は、シンプルなものが節約になる理由から解説していきます。
目次
シンプルさが節約になる理由

シンプルさが節約になる理由は全部で3つです。
- 余計な機能が無い分安くなる
- 壊れにくい
- 汎用性が高い
ではそれぞれの理由を詳しく解説します。
余計な機能が無い分安くなる

機能を増やすということは、その分製造コストが上がり、値段も上がります。
その機能を全て使いこなせればお得と感じるかもしれませんが、実際にはそのようなことはまずありません。
ほとんどの人は、「こんな機能があるなんて便利だなぁ」と思いつつも、肝心のその機能を使っていません。
例えば、オーブンレンジは今では特定の料理用の設定があらかじめ組み込まれ、ボタン一つで設定せずにその調理ができます。
ですが、設定があるからといってその料理をする人は、いったいどれだけいるでしょうか?
ピザが焼けるからといって、自分でピザを焼くのと、お店ですでに焼かれたピザを買う人。
どちらが多いと思いますか?
あなたならどっちを選びますか?
いろんな機能が付いていると、ついつい人はお得だと思いがちです。
ですが、お得なのはその機能を使いこなせればの話。
せっかく買っても、機能を使いこなせなければ、その機能分無駄なお金を払っただけにすぎないのです。
壊れにくい

シンプルなモノは壊れにくいです。
それは、造りそのものもシンプルだからです。
例えば、ただの電卓とノートパソコンを比べてみます。
電卓は計算するだけの代物ですから、多少落としたところで壊れにくいです。
しかし、ノートパソコンといった精密機器に落とした際の衝撃は致命傷。
すぐに壊れてしまいます。
最近の車も、昔に比べてずいぶん壊れやすくなりました。
壊れやすくなったといっても、車としての機能はそう変わっていません。
変わったのは、その内部がほぼ電子制御になったことです。
今の車は、ほぼパソコンと同レベルの精密機器と言ってもいいくらいです。
ボタンを押すだけでかかるエンジン。
遠隔スイッチでのロック。
アンチブレーキロックシステム(ABS)。
パワーウィンドウ。
全てが手動操作だった昔の車と比べて、ボタン一つで操作できるようになりました。
しかし問題は、その電子制御が壊れやすいということです。
路肩や砂利道を走った際の振動。
急激な気温の変化。
外部の影響を受けやすい電子制御は、すぐに壊れてしまいます。
修理も大変で、お金もかかります。
シンプルなものは、内部の構造もシンプル。
頑丈で、壊れにくいです。
だから、長く使い続けることができ、買い替えの頻度は下がる。
節約につながります。
汎用性が高い

シンプルなものは汎用性が高いです。
言い換えれば、器用貧乏といったところ。
便利なものは、特定の役割を果たすことに特化しているものが多いです。
それは一見便利なようですが、その役割以外には使えないというデメリットがあります。
例えば、自動お掃除ロボットとホウキを比べてみましょう。
自動お掃除ロボットは、床掃除に特化しています。
自動で床を全面掃除し、一切人の手はかかりません。
しかしそれは、床以外は掃除できません。
しかしホウキならどうでしょう?
ホウキは床はもちろん、天井の蜘蛛の巣や棚の上に溜まったホコリ、こぼしてしまった粉ものなど、様々な場面で使えます。

黒いにっくきあいつもホウキで一発です(笑)
全て人間が手でもって使わなければならないというデメリットはありますが、使い勝手が良いのは間違いなくホウキです。
自動掃除ロボットでできることは、ホウキでも全てできます。
しかし、ホウキでできることを、自動掃除ロボットは全てできません。
ホウキ一本あればいろいろなことができますが、お掃除ロボットだけではやれることは一つ。
いろいろと物が必要になり、出費は増えてしまいます。
ホウキのようなシンプルなものであれば、余計な出費は無くなり、節約になるのです。
ここまで、シンプルであることがどう節約につながるのかを解説してきました。
では次からは、実際にどのようなものがシンプルと言えるのか、前述した物も含めて例として紹介していきます。
オススメなシンプル品
ここからは、オススメなシンプル品を紹介していきます。
紹介するのは、以下の通りです。
- アルミハンガー
- 電子レンジ
- 洗濯機
- 包丁
アルミハンガー

最初のオススメアイテムは、無印のアルミハンガーです。
無印のアルミハンガーはシンプルの極みといってよく、最近のハンガーにありがちな余計な機能が一切ありません。

滑り止めとか、洗濯ハサミが付いているとか、変な形状もしていません。
しかしそれだけに価格は安いです。
表面に塗装もないため、長年使っても塗装が剥げて見た目が悪くなるということもありません。
ぼくは昔、洗濯ハサミ付きのハンガーを使っていましたが、値段はもちろん高め。
使ううちにだんだんハサミの挟む力が弱くなり、洗濯物が落ちやすくなってきました。
確かに洗濯物の形に合わせて挟んで干すことができるのは便利ですが、高いわりにすぐ壊れて出費がかさみやすく、使うことをやめました。
アルミハンガーは細く、洗濯物次第では100点満点の仕上がりにならないかもしれません。
ですが、それでいいのではありませんか?
100点満点を求めるということは、それだけ良い物・特化したものを使わなくてはならず、出費が増えます。
しかし、その出費に見合う成果は、そもそも必要でしょうか?
100点を求めない。
60点で十分。
その気持ちでいれば、余計な機能はいらず、余計なお金を払う必要も無くなります。
電子レンジ

次のシンプルアイテムは電子レンジです。
今は電子レンジといわず、ほとんどがオーブンレンジとして売られていますね。
が、ぼくのこれまでの1人暮らしの経験から、オーブン機能は要らないと判断します。
1人暮らしの自炊料理で、わざわざ手間のかかるオーブン料理を作りたいと思うでしょうか?
ぼくは全く思いませんでした。
パンを焼きたければフライパンで焼けます。
魚もフライパンで十分。
ピザが食べたければ、焼いたピザを買えばいい。
オーブン機能のない、ただの電子レンジで十分です。
さらに、もっとシンプルなのは特定の料理設定がない電子レンジです。
はっきり言って、料理ごとの設定ボタンはまず使いません。
一々どの料理なら設定があったか?なんて覚えていること自体面倒だからです。
ぼくが今使っている電子レンジは、出力調整と時間設定のダイヤルだけです。
ダイヤルを回せば勝手にスタートします。
スタートボタンすらありません。
ものすごくシンプルなゆえに、操作の手間も少ないです。

出力の切り替えすらろくに使わないので、この切り替えスイッチも無くしてもらいたいくらいですね。
電子レンジは、このくらいシンプルなもので十分です。
余計な機能はいりません。
↑8段階表記となっていますが、実際は3段階です。
洗濯機

洗濯機といいますと、ドラム式洗濯乾燥機をオススメされる方が多いです。
が、ぼくはドラム式ではなく縦型、乾燥機能のない洗浄機をオススメします。
昔の主流だった二層式洗濯機を覚えている方はいますか?
二層式洗濯機には乾燥機能どころか、自動脱水機能も、自動洗濯時間調整機能もありません。
洗濯槽と脱水槽の二つに分かれ、それぞれにあるのは洗う時間と脱水する時間のダイヤルだけ。
取水機能もないので、自分で水道から蛇口をひねって吸水しますし、洗濯槽から脱水槽へは、自分の手で洗濯物を掴んで移動させなくてはなりません。

そんな洗濯機、本当にあるの?
はい、あります。
しかもまだ実際に販売されています。
気になる方は、↓のリンク先を見てみてください。
昔の洗濯機はそのくらいシンプルでした。
そこまでシンプルなモノはオススメしませんが、「洗う」ということだけを考えれば、今の洗濯機は要らない機能だらけです。
特に要らないのは、洗濯モードですね。
洗う対象によってモードを選べるというものですが、こんな面倒くさい機能、1人暮らしの男性はまず使いません。
洗う物を分けて別々で洗うとか、どの程度洗ったほうがいいか、なんて面倒くさいことしたくないからです。

こっちはおしゃれ着で、こっちは急ぎ?念入り?
こんな使い分け、面倒でやってません!
1人暮らしの男性なら、洗濯機は洗濯物を入れてスタートボタン押すだけ。
それ以外の設定なんて使いません。
余計な機能てんこ盛りのものは避け、最低限の機能だけが付いてる洗濯機を選びましょう。
包丁

包丁は、万能な三徳包丁1本で十分です。
調理道具と言うと、ピーラーやスライサー、みじん切り器など様々ありますが、それらをいきなり買いそろえる必要はありません。
全て包丁だけで可能だからです。
そしてさらに言えば、男性の自炊料理にそんな面倒な調理は不要です。
皮剥き?
しなくても食べられます。
薄切り?
する必要がありますか?
みじん切り?
しなくてはならないような、面倒な料理作りたいですか?

いや、そういった便利な道具があれば、ぼくだっていろいろと料理したくなるはず!だから、道具をそろえるのは大事なことだ。
こういった形から入る方もいるかと思います。
ですが、あえてお聞きします。
形から入って、実際に続いたことはありますか?
ぼくの経験上、形から入って続いたものはありません。
むしろ、最初はお粗末な環境から始め、それでも続いたときだけ道具を揃えたほうが長続きしていることが多いです。
また、そういった便利道具は1人暮らしにはオーバースペックです。
便利道具を使って楽した分よりも、その便利道具を洗浄・管理する手間のほうが大きいから。
一人分の食事を作るのに、毎回ピーラーやスライサーを用意・片づけるのはかなり面倒です。
便利道具を必要とするのは、まず自炊に慣れてから。
そして、一度に大量の作り置きを作っておきたいなど、量を作るようになってから考えても十分です。
最初から揃える必要はありません。
以上、シンプルな道具の実例を紹介してきました。
こうやって見ると、今の時代はどれだけ便利グッズばかりなのかを実感できたかと思います。
そして、そんな便利グッズが財布から金を抜き出し、あなたの生活を圧迫していることにも。
最後に
モノはシンプルなほうが節約につながるということを解説してきました。
「あれば便利」
今の時代はこの言葉がありふれています。
結果、使う予定も無いのに買ってしまい、ホコリを被っている物が、各家庭に眠っている。
お金も、スペースも無駄にしている、由々しき状態です。
シンプルな機能だけで十分。
今使ってない、やってないことをやれるようになる機能は要らない。
それだけで十分あなたの生活は成り立ちます。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
こんにちは。せい(@aodama_s)です。30代独身男性ミニマリストです。