[雑記]はじめての金柑

「は~ちみっつキンカンのど~飴♪」

という一度は聞いたことがあるであろうCMのフレーズ。

ただ、そこでキンカンというのはよく耳にしても、実際はどんなものなのかは全然知りませんでした。のど飴に入っているくらいだから薬草か何かの一種なのかと、本気で思ってるくらいでした。

しかし、生まれて35年。ついにその現物を目にする機会が来ました。近所のスーパーで売っていたのです。しかし初めて目にするキンカン(金柑)。食べ方すらわからず、しかもそこそこいいお値段。

食べ方が面倒くさかったらいやだな~と、買う前にちょっとだけ下調べしました。そうしたら、皮ごとでそのまま食べられるとのこと。あとは甘露煮なんかもあるようで、これはもう買ってその味を確かめるしかないだろうと買います。

生で食べてみた感想は、「皮が薄くて果汁が少ないちっちゃなミカン」でした。ぶっちゃけ好みではありません。しかも種が結構大きくて食べづらい。

なら、今度は甘露煮にしてみようと、金柑の甘露煮に挑戦することにしました。ちらっとレシピを確認しましたが、特に難しいことはなく、水と砂糖で煮詰めればいいだけのこと。

ただここでちょっと悩んだのが、丸ごと煮るのか?ということでした。せっかく甘露煮で食べやすくしても種は残るだろうなと。

しかしそこに、ちょうど金柑を甘露煮にしたというポストが流れてきました。見ると、半分にして種を取ってあります。なるほど、切って取ってしまえばいいのか!と早速その通りにしてみることにしました。

意外とこの当たり前と思えるような発想がすぐには浮かんでこないんですよね。

まずは半分に切ります。

切ったら、種をつまようじで取り除きます。食べた時にも思いましたが、金柑は真ん中に種が集中してるので、比較的種は取り除きやすいですね。

しかし種の断面がずいぶんときれいな緑色してます。

取り除くとこんな感じ。

実のサイズに対して種が大きいので、なんだかずいぶんとスカスカになった印象を受けます。

最終的には種だけでも結構な量になりました。

あとはここに砂糖と水を入れて煮詰めます。

そうして30分ほどかけて煮詰めた結果がこちら。

生のときは果汁が少なく、ジューシーさがありませんでしたが、甘露煮にすることでしっとりとなって食べやすくなりました。生よりはこっちのほうが好きですね。

というわけで生まれて30年来、未知のものだった「キンカン」のことをようやく知ることができました。

しかしどうしてのど飴に入っていたんでしょう?喉によい成分でも含まれているのでしょうか?はちみつキンカンのど飴を最後に食べた記憶がはるか昔ということもあって、今回食べた金柑の味と一緒だったかどうかはわかりません。

結果的にはあまり好みの果物ではないということも分かりましたが、何よりも大事なのは『未知のものに挑戦した』ということ。知らなかったものを知る。それが金柑だというのは些細なことではありますが、それでもこういった挑戦をすることは人生を満足させていくうえでとても大事なことだと思っています。

金柑の味や食感、その構造。甘露煮にしたときの味や食感の変化。自分で甘露煮に加工していく調理過程。それが分かっただけでも楽しかったです。好きな果物にはなりませんでしたが、たまに食べるにはいいですね。

それではまた。

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