先日、タイムセール品狙いに閉店間際のスーパーに出掛けました。
そこで見かけたのは、なんと定価の1/3の価格になっていたブリ大根用のブリのパック。
これは安いと思い、ブリ大根は作るの面倒だから鍋の具にしてしまえと買いました。
…この判断が、後々さらに面倒な事態になるとも知らず。
さて、買ってきた翌日。
早速鍋をやろうとパックを開封。
少し血が出ていたので、鍋に入れる前にお湯をかけて霜降りでもしておこうとお湯を沸かし、切り身を網に広げます。
そして気づきました。
このブリ、骨ばっかりやん……と。
骨どころか目玉すらついてました。
いやこれどう考えても、ブリ大根用のブリの切り身じゃない。
これ、ブリのアラやないかーい!
まぁおかしいとは思いましたよ。
こんなに安いはずはないと…
ぱっと見は山盛りにしてあり、上側には薄い切り身を被せていかにも身があるように見せかけ、その下には骨をしっかり隠す。
これは確信犯。
さてどうしよう。
当然鍋には使えませんし、ましてブリ大根にも使えない。
食べられないならこのまま捨てるしかないか。
それではもったいないし、なにより安さにつられて失敗した自分が情けない。
というわけで、このブリのアラや骨をなんとか食してみようと挑戦することにしました。
とはいっても、方法は単純。
ひたすら保温鍋で煮る。
それだけです。
ここまでくるともう仕方なしとブリ大根を作る方向で舵を取りました。
早速追加で大根、ショウガ、酒も購入。
全部鍋にぶち込んで、ひたすら煮続けました。
煮続けたといっても、保温鍋の保温機能を使い、朝と昼と夜、それぞれ1日3回だけ火にかける。
沸騰したら保温で煮込むを繰り返しました。
煮込みはじめて2日目。
試しに骨を試食してみると、なんというんでしょうか…
噛める柔らかさにまではなりました。
しかし、嚙み切ることはできない。
まるで、ストローを嚙んだような食感。
これは美味しくないとさらに煮込みます。
そうして煮込むこと4日目。
ついに骨が食べられる状態にまでなりました。
4日も煮込み続けたことで、大根は真っ黒。
骨まで醤油が染みて染まっています。
それではさっそく一口。
今度はしっかり嚙み切れました。
食感は全粒粉のモソモソのパンを推し固めたような感じ。
食べると脆いけども、脆いと感じるまでにちょっとだけ噛み切れなさがある。
なんとも微妙な食感です。
魚の骨と言えば鯖缶がありますが、4日程度ではあそこまで柔らかくはなりませんでした。
いや、もしかしたら保温調理だから時間がかかったのか、それとも元のサイズが違うから骨の具合も違うのか。
何はともあれ、ブリの骨を食べるという挑戦は見事成功しました。
ちなみに少しだけ残っていた身の部分は、煮込みすぎたせいですっかり油気が抜け、まるでフレークを推し固めたようなボソボソ具合。
食べられるけど美味しくも無い…という具合です。
とはいえ、せっかく安く買って食べようとしたのに、長時間の煮込みによる光熱費と、追加で買った調味料などなど考えればそもそもが失敗。
今回の教訓は、山盛りにしてある切り身には注意しなければならないということでした。
しっかりパックに並んだ状態で、何が入っているのか見えているものを買うこと。
見せかけと値段に騙された自分の愚かさを恥じました。
それではまた。
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