[人生]他人の意見を受け入れられないのはどうして?~受け入れられないのは意見ではなく人~

記事の要約
  • 他人の意見を受け入れられないのは、その人自身が受け入れられないから
  • 本を読んでも、意見を受け入れられるようにはならない
  • 自分の成長のために他人を受け入れるというドライな考え方がオススメ

最近友人に、「よくまぁいろんな人の意見を受け入れて話ができるよね」と言われました。
ぼくはそれに、「いろんな本を読んでるからね」と答えました。

ついそう答えてしまいましたが、実際には受け入れられない意見もあります。でも、以前よりは受け入れられる意見が増えました。自分と反対の意見であっても。

例えばぼくはミニマリスト。物を必要最小限だけ持つ生活を送る主義者です。ですが、だからといってマキシマリスト…物は多ければ多いほど幸福だという方のことは否定しません。人の幸福の在り方は人それぞれだから、物が多くて幸福だという意見もアリだと思うからです。

そのように受け入れられるのはどうしてか?
たまにある受け入れられない意見があるのはなぜか?
それについて、自分自身の考察をしてみました

人の意見を受け入れらなくてすぐ反論してしまうことに悩んでいる人には、何かに気付くきっかけになると思いますので、ぜひ読んでみてください。

まずは、そもそも他人の意見を受け入れるとはどういうことなのか?から解説していきます。

他人の意見を受け入れるとはどういうことか

他人の意見を受け入れるとは、そういう意見が存在することを許すことです

他人の意見を受け入れるとは、肯定することではありません。もちろん否定することでもない。受け入れた時点では肯定も否定もしません。受け入れられないというのは、意見そのものの否定になります。

受け入れた上で否定するというのは、「あなたはそう思うんだろうけど、私はそうは思わない」ということ。

意見そのものを否定するのは、相手がその意見を持つことすら許さないということです。これでは相手との対立や亀裂を生みます。意見そのものの否定は、相手がその意見を持つまでの人生の経緯すら否定することに繋がり、ひいては相手の人生の否定です。否定された相手が攻撃的になるのは当然。

ですから、相手の意見を受け入れるというのはとても大事なことです。自分のためにも。

では次は、本を読むことで他人の意見を受け入れられるようになるのか?という考察から。

読書は他人の意見を受け入れる下地作りになる?

まずこの考察の結論として、読書では意見を受け入れられるようにはならない、です。

この結論に至った過程を解説していきます。

ぼくはこれまで300冊読んだことをもある読書家です。

ですが、実はそれ以外にも読み始めた本自体は数多くあります。300冊は読み終えた本であって、読み終わらなかった本もあるということ。読み終わらなかったのは、その本の意見を受け入れられなかったとも言えます。もうこれ以上読みたくない、そう思って閉じた本たちです。

では、読み終えた本と読み終わらなかった本との違いは何か?

それは、前文あるいは序文をすんなり読めたかどうか、でした。

前文はその本の書き出しとして、著者の生い立ちやあるいは本の成り立ちなどが書かれます。この前文をすんなり読めた本は最後まで読む。けれど、前文の時点で飛ばしたくなった本は、最後まで読まない。そんな共通点があることに気付きました。

ではどんな前文であれば、その本を最後まで読むのか?

それは、著者がどんな人なのかがわかる本でした。どこどこの生まれ、どんな家族構成、どんな生い立ち、どんなことを経験したかなど、どんな人なのかが紹介されている前文です。

逆に読みたくない本は、その前文にどんな人の著作を引用したのかということばかりの本。「この本を書くにあたって○○様に感謝」ばかりで、著者の中身が見えない本は読み進めたくなくなります。

ここから見えてきたのは、本を読む=著者が本で言いたい意見を受け入れるのは、著者を知ることから始まるということでした。著者のことが分からないと、本を読みたくない=意見を受け入れたくないことに繋がります。あるいはその著者のことが分かっても、「こんな人はいやだなぁ」と著者自身が受け入れられないと、意見も受け入れたくなくなる。

つまり、意見を受け入れるとはその意見を言う人自身を受け入れるところから始めなければならない、ということに気付きました。

しかし、人自身を受け入れるということは、読書で作れることではないと考えます。それは、これまですでに300冊以上を読んでいるのに、なお受け入れられない人がまだいるというぼく自身の事実があるからです。

いろんな人の意見を知るには、本は有効です。ですが、意見を受け入れるようになるためには、本は役に立たない。単純な話、他人の意見を受け入れられない人に本を読むように言っても無理なことでしょう。

おまけ:会議でよく意見が通る人・通らない人

社内会議で、自分の意見は全然通らないのに、ライバルの意見はすぐ上司に受けいれられて悔しい…そんな思いをしたことはありませんか?

ぼくの経験則ですが、意見が通りやすい人は上司とのコミュニケーションが密です。つまり、上司がその人のことをよく知っているということ。根回しや、会議の前に意見交換などを重ねています。

逆に意見が通らない人は、普段のコミュニケーションが過疎状態。上司に言わせれば、「何を考えているのかよく分からない部下」。それではいきなり会議で意見を発表しても通りづらい。意見を受け入れる前に、人そのものが受け入れられてないからです。

上司などに自分の意見を受け入れてもらいたいと考えるなら、まずは普段からのコミュニケーションが大事。意見の前に、まず自分自身を受け入れてもらう下地作りが大事と言えます。

結局のところ、知らない人間の意見など受け入れないのが現実というわけです。

他人を受け入れられるようにするには?

では、どうやったら他人を受け入れられるようになるのか?

まずは相手を知ることから始まります。知らない相手は受け入れようがありませんから。相手に興味をもつことから始めるということでしょう。

しかしそれが難しいという方もいるでしょう。現代は人間関係が希薄と言われる時代。他人に興味が無いという人が増えていると言われています。

ではどうすればいいのか?

ここでは、ぼくが実際にやっている他人への興味をもつための考え方を紹介します。

それが、他人とは自分を成長させるための糧であるという考え方です。ドライな考え方ですが、ぼくはそうしています。

他人を知り、他人の意見を受け入れることは自分自身を成長させることに繋がる。ぼくはそう考えて、他人に興味をもつようにしています。

せい

「この人はぼくの成長に役立ちそうだ」

そう思った人に、興味をもちます。

ですので、人間関係自体はわざわざ作ることはしません。他人を受け入れるからといって友人になる必要はなし。一方的に知っているだけの人間はいっぱいいますが、相手はぼくのことを知らないなんてのはザラです。

X(旧Twitter)ではそのようにしています。相互のお友達になりたいとは考えていません。ぼくが成長できる糧になりそうな人だけ、フォローしています。

逆に言えば、ぼくが成長するための糧になりそうにない人には興味はもちません。

まずは自分がどんな成長をしたいのかを考える。その成長をするための糧になりそうな人を探し、興味をもつ。その人がどんな人なのかを知る。そうやって初めて、その人の意見を受け入れる下地ができる。ぼくはそう考えます。

成長に役立ちそうにない人とは関係をもたない

さらにドライな考え方ですが、成長に役立ちそうにない人とは関係をもたないことも大切です。

はっきり言えば、その人に興味が無いなら関わらないこと。当たり前のようですが、かなり大事なことです。

現代はSNS全盛期。いろんな人と関わることができます。そのかかわりが、自分が望んだものもあればそうでないものも。そのせいなのか、SNSのあちこちで議論が交わされています。

しかしその議論の大半が、相手の意見そのものの否定から始まっているように思えます。自分の成長のための議論ではなく、ただ相手を否定したいだけの議論。そんなことをしても成長にはつながらないし、時間の無駄です。

ましてそれが炎上となり、自分に被害がおよぶような事態にまで発展すれば何の意味もありません。

他人の意見を受け入れることは大事なことです。ですが、どうしても受け入れられない、そんな意見の存在を認めることができない。そういうことは必ずあります。

そんなときに、その意見を否定し無くそうとするよりも、その意見を発信する人自身から離れることをオススメします。その意見を忘れ、意見を発信する人のことも忘れましょう。

議論したところで、百害あって一利なし。自分の身の安全のためにも、そんな人のことは忘れてしまいましょう。

最後に

他人の意見を受け入れられないのはどうして?について考察してきました。

他人の意見を受け入れられないということについて、納得できたでしょうか?

意見を受け入れることは大事ですが、それに固執すると受け入れられない意見が出てきたときに惨事になりかねません。時には受け入れないという選択も重要。意見はもとよりその人からも離れていきましょう。それがお互いのためになります。

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それではまた。

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