皺の無いシャツは男のたしなみです。
とはいえ独身一人暮らしですと、シャツの用意は自分でしなければなりません。
かといって、着るたびにクリーニングに出すのも費用がかかる。
なら、自分でしわ取りをするしかない。
自分でアイロンがけしなくてはなりません。
そこで気になるのが、アイロンよりも手軽にシワ取りができると噂のハンディスチーマー。

この記事では、以下の4つの内容を紹介していきます。
- ハンディスチーマーの使い方
- オススメな点
- ハンディスチーマーの向き不向き
- ハンディスチーマーを3年使った感想
ではまず、ハンディスチーマーの使い方を紹介します。
ハンディスチーマーの簡単な使い方
ハンディスチーマーを使う際の流れは以下の通りです。
- ハンディスチーマーに水を補給
- 予熱する
- 服をハンガーにかけて吊るす
- ハンディスチーマーから蒸気が出るのを確認
- シワを伸ばしたい箇所を引っ張る
- 蒸気をゆっくり当てていく
それでは各内容を詳しく解説していきます。
①ハンディスチーマーに水を補給

まず最初にハンディスチーマーに水を補給します。
購入時に計量カップが付いていますので、それを使い、あふれないように水を入れましょう。
②予熱する

水を補給したらスイッチを入れます。
スチームを出せるようになるまでは、緑色のランプは点滅しています。
ハンディスチーマーは噴き出す蒸気の温度を選べます。
服についてるタグを見て、蒸気の温度を決めましょう。
なお予熱にかかる時間は1分未満です。
次の手順を進めている間に完了しますので、長々と待つことはありません。
③服をハンガーにかけて吊るす

シワを取りたい服をハンガーにかけ、吊るします。
この後の作業を考えるとクローゼットの中で作業するのは大変なので、できれば周囲に物がない場所が良いです。
折り畳み式の簡易ハンガーラックなどがあると便利ですね。
オープンシャツの場合は、1番上と1番下のボタンは留めておくと、後の作業がやりやすくなります。
④ハンディスチーマーから蒸気が出るのを確認

ランプの点滅が終わり点きっぱなしになったら、予熱が完了した証拠です。
矢印のスイッチを押し、蒸気が噴き出るかを確認しましょう。
蒸気は高温ですので、蒸気の吹き出し口に手や何か物が無いことを確認してから、蒸気を出してください
⑤シワを伸ばしたい箇所を引っ張る

シワを伸ばしたい箇所を確認し、その箇所が伸びるように服を引っ張ります。
強く引っ張りすぎると、ハンガーから外れてしまったり、ハンガーラックが倒れてしまうことがあるので、引っ張る力、引っ張る方向に気を付けましょう。
⑥蒸気をゆっくり当てていく

シワを伸ばしたい箇所に蒸気を当てていきます。
当てる速度は、普通のシャツでしたら上から下までを約5秒くらいの目安です。
シワの取れ具合で、早くしたり遅くしたりします。
使い続けると蒸気が水滴になり、ハンディスチーマーから垂れてくることがあります。服に水滴がつくと困るときは、ハンディスチーマーに水滴がついていないか確認しながらアイロンがけしましょう。
どのくらいシワが取れる?
ハンディスチーマーでシワ取りしたときの、シワの取れ具合は以下の画像の通りです。

ボタンの位置を境に、左側がシワ取り後、右側がシワ取り前です。
目立つようなシワはほぼ取れており、他人の目が気になるようなシワはありません。
引っ張りながら蒸気を吹きかけるだけで、シワは十分取れます。
そもそもシワの有る無しはそんなに重要?
シワが無いシャツは、清潔感を醸し出します。
男として30代にもなれば、求められる印象は派手さや陽気さよりも、落ち着きと誠実さです。
その印象を与えるには、シワのないシャツを着ていることはもはや絶対条件といってもいいでしょう。
相手に対して真摯に向き合う姿勢が、服に表れます。
シワの有る無しは、もっとも分かりやすい点です。
シワの有る服を着て目の前にいる、というだけでも相手の印象はかなり悪くなります。
シワ付きの服を着て、ビジネスやデートに行くのは避けるべきです。
ハンディスチーマーの使い方は以上です。
次からは、ハンディスチーマーのオススメな点について紹介していきます。
オススメな点
ハンディスチーマーのオススメな点は以下の4点です。
- アイロン台がいらない
- シワ取りしやすい
- 大雑把でいい
- ハンディスチーマー本体がコンパクト
それぞれのオススメな点を詳しく解説していきます。
アイロン台がいらない
ハンディスチーマーはアイロン台を使わずシワ取りができます。
アイロン台はかなりかさばる上、アイロン以外に使い道がありません。
そのアイロン台を使わないでシワ取りができますから、場所の節約になります。
シワ取りしやすい
ハンディスチーマーによるシワ取りは、普通のアイロンを使ったアイロンがけよりも簡単です。
普通のアイロンによるアイロンがけは、シワがきっちり取れます。
ですが、伸ばし方が甘く、どこか折れている箇所があったりしますと、その折れ部分もしっかりアイロンがけされ、残ります。
他の箇所がしっかりシワ取りができていると、そういった折れ部分は悪目立ちします。
しかしハンディスチーマーは、引っ張りながら伸ばすことでシワ取りしますので、そういったことが起きづらいです。
完璧なシワ取りはできませんが、大体のシワ取りは出来るハンディスチーマーの魅力です。
大雑把でいい
ハンディスチーマーによるシワ取りでは、シワは8割取れるくらいです。
完璧なシワ取りはできません。
前述したように、普通のアイロンによるシワ取りは、シワがきっちり消えます。
しかしそれは、シワが残っている箇所があると非常に目立つということでもあります。

しっかりシワ取りできるせいで、ちょっとのシワが残るのも許されません…
ハンディスチーマーは、シワ取りした後でもわずかにシワは残ります。
しかし、そのわずかに残ったシワのおかげで、アイロンがけし忘れた部分があっても目立ちにくくなります。
大雑把にやっても「それらしく見える」のがハンディスチーマーのオススメな点です。
ハンディスチーマー本体がコンパクト

ハンディスチーマーは、普通のアイロンと比べますとコンパクトです。
それはハンディスチーマーが手に持って浮かせて使うものだからです。
小さく、そして軽く作られています。
普通のアイロンはサイズも大きく、そしてある程度重いです。
それは、その重さで服のシワを伸ばすから。
コンパクトで保管しやすく、軽いのがハンディスチーマーの特徴です。
ここまでハンディスチーマーがオススメな点を紹介してきました。
次は、そんなハンディスチーマーを使う上で、向いている物・向かない物について紹介していきます。
良い物だと思って買ってみたら、シワ取りしたいものに全然使えなかった!ということがないよう、チェックしていってください。
ハンディスチーマーの向き不向き
ハンディスチーマーが向いている物は以下の通りです。
- 裾など端部分のしわを気にしなくていい服
- 中温・高温に対応した素材の服
向かない物は以下となります。
- ハンカチといった小物
- アイロンがけが『低温』だけのもの
ここからは向いている物の理由について解説します。
裾など端部分のしわを気にしなくていい服
ハンディスチーマーはその使い方から、どうしても引っ張りながらシワを伸ばします。
ですので、引っ張ることができない箇所のシワを取ることはできません。
例えば袖や裾といった箇所です。
しかしながら、通常のシャツであれば袖部分はシワが付きにくいので大丈夫です。
裾もさほど気にするほどではないでしょう。
逆に言えば、端部分までシワを気にするような服であれば、ハンディスチーマーは不向きですね。
中温・高温に対応した服
アイロンがけする際には、服の生地がどの温度に対応しているかを調べて置くことが大事です。
服のタグについているアイロンマークを見ることで使用する温度分かります。
スチームでアイロンがけする場合は、中温か高温のいずれかになります。
そのマークがタグに示されている服なら、ハンディスチーマーを使って大丈夫です。
シャツは綿かポリエステル製が多いので、中温・高温に対応しており、ハンディスチーマーが使えます。
カーテンにも使える

素材によりますが、カーテンにも使えます。
例として無印のカーテンにはちゃんとタグにアイロンマークが記載されています。

点が3つですから、高温でかけることができますね。
ぼくは、無印良品で購入したノンプリーツカーテンで、購入した際の折り目をハンディスチーマーで取り除いています。
その時の様子は↓の記事で載っていますので、気になった方はのぞいてみてください。
では次は、向いていない物について解説します。
ハンカチなどの小物
ハンディスチーマーは伸ばしてシワ取りをしますので、掴んで伸ばすことができないハンカチのような小物には向きません。
あまり小さい物を無理にやろうとすると、蒸気で手を火傷する危険がありますのでやめましょう。
アイロンがけが『低温』だけのもの
アイロンがけの温度が『低温』のものはスチームNGです。
例えば絹素材やウール、ポリウレタンなどは向きませんので注意しましょう。
ここまでハンディスチーマーについて様々な解説をしてきました。
次からは、実際にハンディスチーマーを3年間使ってきたぼくの感想を述べていきます。
ハンディスチーマーを3年使った感想
ここからは実際に使ってみての感想となります。
完璧じゃないから使いやすい
前述したように、ハンディスチーマーでは完璧なシワ取りはできません。
ですが、完璧にはできないからこそ、「このくらいでもいい」という大雑把さがぼくには合っています。
一度に多くの枚数はできない
ハンディスチーマーはそのコンパクト性から、何枚ものシャツをシワ取りするには向いてません。
今ぼくが使っている機種は、約60ccの水が入ります。
これですと、長袖のシャツ2枚分をシワ取りするのが限界です。

シワ取りできる枚数は入れられる水の量以外にも、噴き出す蒸気の量次第で変わるので、目安程度にとらえてください。
ですので、その日着る服だけをサッとシワ取りするのに向いています。
また、蒸気による消臭効果も期待できますので、毎日着るジャケットなんかにもオススメです。
不器用でも使える
ぼくは最初は普通のアイロンを購入し、アイロンがけをしていました。
しかし、不器用なのかどうしてもシワ取りがうまくできませんでした。
1枚のシャツを仕上げるのに10分以上かかり、

もうこんな面倒なことやりたくない!
と、アイロンがけを諦めていました。
しかし、シャツは着たい。
でも、皺だらけのシャツは着たくない。
なんとか、簡単にシワ取りはできないものか…そう思っていたところにハンディスチーマーと出会いました。
ハンディスチーマーのおかげで、ぼくはシワの取れたシャツを着て街中を歩くことができます。
ぼくのような不器用な人間でも簡単にシワ取りができます。
アイロンがけは諦めた方でも、ハンディスチーマーならできると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
最後に
ハンディスチーマーについて紹介してきました。
ハンディスチーマーは、手軽に、ちょっと雑に、でも簡単にシワ取りができるアイテムです。
シワのない服を着るのは、相手への印象も良いですが、何よりも着ている自分自身がとても良い気持ちになれます。
シワのない服を着て、街中を堂々と闊歩しましょう。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
機種によっては普通のアイロンと同じ使い方もできますが、それではせっかくハンディスチーマーを選んだ意味がありませんね