[雑記]浪漫の重石

先日、漬物容器を壊しました。

自分の悪い癖で、許容以上の量を詰め込んでしまうんですよね。
そして今回も、あれこれ漬けたいと容器に突っ込み、蓋をしようと力づくで押し込んだ結果壊してしまいました。
反省。

さて、漬物容器が壊れてしまい、これでは漬物が作れない。
新しい漬物容器を買いに行こうか。
そう思ったところで、「今度は『本物』の漬物を作ろう」と思ったわけです。

別にこれまで作っていた漬物が偽物だった、というわけではありません。
ただ、これまでの漬物はバネによる押し付けで作っていました。
このバネを使っていたというのが、ぼくとしては何か物足りなさがあったわけです。

じゃあ何が足りないのか?
それは、漬物といえば重石で作るものというわけです。

というわけで早速、重石で作るためのあれこれを買ってきました。
やはり漬物に使う容器といえば、ブラスチックよりも陶器ですね。

これを使うかと思うだけでワクワクしてきました。
お値段もプラスチック製と比べて3倍ほど。
重さもあり、なんというか『らしさ』を感じさせてくれます。

ここに本当は漬けるはずだった野菜をいれます。

そして重石を入れてしばらく待ちます。

それから1週間経った今日、いよいよご対面。

なんといいますか、この時点で既にワクワクしてるんですよね。
プラスチック製と比べて何が違うかというと、中身が見えないというのがいい。
蓋を開けるドキドキ感が、たまりません。

プラスチック製容器は透明だったこともあり、漬け具合がすぐチェックできるので便利ではありました。
しかし、それではこのドキドキ感は味わえない。

蓋を開ければ、そこには重石。
本当はただの石を使いたかったところですが、それはまた次の機会に。

なんということでしょう、蓋を開けた時点で発酵した香りがもう漂ってきます。
はやる気持ちを抑えて、重石を取り除きます。

しっかり野菜から水分が出ていますね。
バネと比べて少し押し付けが弱いかな?と思いましたが、時間を掛ければ同じ結果になりました。

それではさっそく試食。

塩加減はちょうどよし。
相変わらず目分量ですが、なんとなく分かってきました。

発酵はもうちょっと、というところですね。
やはり寒さもあって、1週間台所に置いたままでは進まなかったようです。
なので、もうしばし眠っていただきます。

やはり漬物といえば重石。
実家ではおばあちゃんが、白菜を何玉も入れたでっかい漬物樽に、どこで拾ってきたのか分からない石で漬けている光景が当たり前でした。
その光景は、ぼくにとってあこがれの光景。
その光景に、一歩近づいた気がします。

本当は最初から重石を使った漬物づくりを始めたいと思ったのですが、そこはめんどくさがり屋のぼく。
漬物づくりに飽きないか?面倒くさくなってやめてしまわないか?という心配がありました。

なので最初は、安いプラスチック製の漬物容器から始めました。
重石で作ると、いざ使わなくなった時の後処理が大変ですからね。
やめたときの金額損失も無視できない。

約1年ほど、プラスチック製の容器で漬物づくりに慣れ、のめり込んだ今、理想の姿へと歩み始めた漬物づくり。

重石で作るのも、バネの力で作るのも、違いはないと思います。
微生物にとって重石もバネも関係ないでしょう。
しかし、これは効率とか利便性とかそういったものではありません。

漬物といえば重石。
これは浪漫なのです。
重石が邪魔とか、陶器製が扱いづらいとか、そういった不便さをかなぐり捨ててでも追い求めたいもの。
それが浪漫。
漬物=重石という浪漫。

さらなる理想を語れば、土間で作りたいですね。
土の上で安定した気温と湿度の中での漬物づくり。
ああ、楽しくてたまりませんね!

それではまた。