[ミニマリスト]香りを手放した日常

ぼくは今、香りを出す目的の物をほぼ手放しています。

それは体につける香水や、部屋やトイレの芳香剤であったりなど、香料が入っているものを一切持っていません。全て手放しました。そうして今では、あらゆる香料に対して不快感を覚えるようになりました。

香りを手放そうとしたきっかけは忘れた

どうして最初に香りを手放そうと思ったのか、今ではもう思い出せません。手放し始めたのは今のアパートに引っ越してから1年後くらい、今から3年前だったと思います。

最初は部屋の芳香剤を無くし、体につけていた香水を芳香剤代わりにしました。トイレの芳香剤も、芳香剤をそのまま置くのではなく、トイレットペーパーの芯が匂いを吸収・芳香タイプのものに替えました。

その時点では香りそのものに不快感は無く、今ほど香りに敏感というわけでもありませんでした。香りがイヤになったというわけではなく、もしかしたら芳香剤に使う支出を抑えたかっただけだったかもしれません。

しかし、直接芳香剤を使わなくなったことで、徐々に周囲の香りは弱くなっていきました。その後に湯シャンを始めたことも、シャンプーやトリートメントの香りが無い環境づくりに影響したかと思います。

そしてとどめが退職でした。退職して外に出なくなったことで、それまでつけていた香水もつけることをやめました。出掛けるときにだけ付けるようになり、日常からほぼ香りが消えたころ、ついに香水の匂いに不快感を覚えました。

そうなってくると、もう香料のするものあれやこれやどれもがダメ。アパートの他の部屋から漂う洗濯物の洗剤の匂いすらダメになってきました。ちょうど他の隣人がシャワーを浴びて、シャンプーなのかボディソープなのかなんなのか分からない匂いが換気扇から出てくると、もう気持ち悪くて仕方ありません。

日常から香りを手放した結果、香りを忌避する体になってしまいました。

生体匂い識別センサー

今では、漂う香りが人工香料なのか、自然の香りなのかどちらか判別できる、なんともよく分からない体になっています。香りの強弱が問題ではないのです。化学香料がもう全部ダメ。

そうして分かったのは、日常がどれだけ香料に支配されているかということでした。

匂いがダメだから、ウタマロはぼくは使いません。あの匂いすらダメです。なので、無印から家中掃除できる泡クリーナーが出たことはぼくにとって嬉しいことでした。無印は無香料ではなく、無臭なのが嬉しい。

無印良品 家中が掃除できる 泡クリーナー

お酒も同じ。香料が入ってるお酒は飲めません。つい最近、試しにと香料入りのサワーを呑んだら、飲んだお酒が喉を通り、香りが鼻に抜けた瞬間に頭痛が走りました。我慢して飲みましたが、改めて香料がダメな体なのを自覚しています。

飲むお酒は、香料の入っていないものだけ。サワーは、キリンの本絞りシリーズ一択です。

お菓子も同様です。この前栗のお菓子を食べましたが、食べた瞬間「あれ?」と。そもそも栗って、ほとんど香る食べ物じゃありません。ほんとうにごくわずか。それなのに、あからさまに香る何かがイヤだと感じました。

そうして香るものを避けていたら、ぼくが買えるものはほんのわずかしか残りませんでした。ほとんどが何かしらの香料が入っているものばかり。こんなにも香料だらけだったのかと、驚くやら呆れるやら複雑な気持ちです。

ちなみに香りとはいっても、自然の香り…それが本来持っている香りは問題ありません。例えばハッカ油や石鹸などは不快に感じることはないです。

ハッカ油は虫除けに使ってますが、ぼく避けにはなっていませんね。

化学物質過敏症か?

香料を嫌がる状態として、化学物質過敏症について少しだけ調べたこともあります。

いわゆる化学物質過敏症は、生活環境中の極めて微量な化学物質に接することにより、多彩な不定愁訴を呈する症候群であるとされています。

シカゴ大学のCullen MRらのグループの定義が一般的であり、「過去にかなり大量の化学物資に一度接触し急性中毒症状が出現した後か、または生体にとって有害な化学物質に長期にわたり接触した場合、次の機会にかなり少量の同種または同系統の化学物質に再接触した場合にみられる臨床症候群」とされています。

引用元:神奈川県「未病改善・健康づくり」

ただ、ぼく自身が化学物質過敏症なのかというと、この説明について納得できないところがあります。
それは、「過去にかなり大量の化学物資に一度接触し急性中毒症状が出現した後か、または生体にとって有害な化学物質に長期にわたり接触した場合」という点です。

ぼくが香料を不快に感じるようになったのは、香料が漂う環境から離れたことです。それまで香料尽くしだった環境でマヒしていた体が、その環境から離れたことで香料を認識できるようになった。つまり、ぼくが過敏なのではなく、むしろ周りのほうが香料だらけの環境に麻痺して何も感じなくなっているのではないか、というのがぼくの考えです。

香料とは本来、かなりの刺激物なのではないか。それがここまで世の中に蔓延した結果、誰もかれもがその刺激に慣れてしまい、何も感じないだけ。

引用元にも記載されていますが、治療法が確立していないとされています。それはある意味当然なのではないでしょうか。治療が必要な病気なのではなく、元来あるはずの姿なのだから。

香りを手放すメリット無し

香りを手放したことは、正直に言ってあまりメリットはありません。

香水や芳香剤を買わなくて済んだことで多少の支出を抑えることにはなりましたが、それ以上に世の中が生きづらいだけになってしまいました。

他人から漂う香水の香りが、いい香りではなくただの気持ち悪い悪臭でしかない。道を歩けば畑に使った化学肥料や農薬の匂いで足早になる。香水でイイ男を演出したくても、まず自分がダメ。

香りを手放すことは、今の世の中ではあまりにも生きづらい。それが良く分かる結果となりました。

それではまた。

コメントを残す