今回は玄米食パンを食べてみました。
最近よく「グルテンフリー」なんて耳にしませんか?小麦粉に含まれるグルテンというたんぱく質が体にはよくないから、そのグルテンが入っていないことをグルテンフリーといいます。
パンはまさしく小麦粉で作られたグルテン食品。食パンを食べるのをやめたら、体の調子が良くなったという話もあります。パンを食べることに警鐘を鳴らす本も出版されています。
「いやそうは言われても、パンは美味しいし、食べたいんだけど…」
わかります。ぼくもパンは大好きですから。
そこで気になったのは玄米食パンです。
小麦粉に玄米を混ぜ、小麦粉の割合を低くした玄米食パン。
玄米を混ぜ込んでいますから、その栄養価は優れています。小麦粉の割合が減っているなら、グルテンも減っているはず。
しかし気になるのは味。
いくら体に良くなっても、美味しくなければ食べたくはないですよね。
今回は、玄米食パンと普通の食パンを食べ比べ、どっちがおいしいかを比較しました。
目次
銀嶺食品「玄米食パン」
今回購入したのは、地元農産物市場で販売されていた銀嶺食品の玄米食パンです。

地元福島で生産された、特別栽培米「吾妻の輝き」を玄米の粒を残したまま40%配合。銀嶺パン独自のレシピにより国産玄米をまるまる練り込み、フワフワもっちりの食感に仕上げました。米の持つ保水性を十分に生かし玄米を粒のまま味わえる食パンです。
引用元:株式会社銀嶺食品「玄米食パン」
地元福島産の玄米を40%も配合した、地域の玄米食パンです。
価格は299円(税込み)。
普通の食パンと比べるとちょっと割高ですね。
比較するのは超熟
一方、比較として用意したのはPascoの超熟です。

価格は208円(税抜き)。
あまり安い食パンと比較しては味に違いがありすぎるかなと思い、ちょっと割高なパンを用意しました。
比較
比較①香り
袋を開けたときの香りを比べてみます。
玄米食パンはやはり玄米が入っているからか、少し玄米のにおいがします。糠のにおいといってもいいかもしれません。
超熟は、ちょっとだけツンとくるようなにおい。お酢が入っている影響でしょう。
比較②味
味の比較をしていきます。
玄米食パンは、うっすらとした甘さと玄米の素材の味を感じます。
ぼくみたいな、味付けもなにもせず、そのまま食べる派の人にはとても好みの味ですね。
超熟は、これといった味はあまり感じず、あっさりとした味わいです。そのまま食べるよりは何かを付けたり、挟んでサンドイッチにして食べるほうがいいですね。
余計なものは入れない。余計なことはしない。だから余計な味がしない。もっとおいしく、もっとあんしんなパンへと進化しつづけます。
引用元:Pasco「超熟」
比較③食感
次は食感です。
玄米食パンは、結構固めですね。山型食パンなので、耳と生地の硬さに違いはありません。小麦たん白を入れているからか、弾力はすごいです。いつまでも口の中で嚙んでいたくなるような、気持ちのいい噛み応えがいいです。
超熟は、生地部分は柔らかかく、耳部分も柔らかいには柔らかいです。が、山型の玄米食パンを食べた後だと、生地と耳部分の硬さの違いが際立って感じてしまいます。
比較④原材料
次の比較は原材料です。
玄米食パンのほうはこちら。
- 小麦粉(国内製造)
- 玄米(福島県産)
- 砂糖
- 小麦たん白
- パン酵母
- 食塩
- 発行調味液

余計な添加物は無いようですが、気になるのは小麦たん白。実はこれこそグルテンなんですよね。
小麦粉に水を加えて練り、その生地を水洗して得られるガム状の物質を「グルテン(小麦たん白)」と言います
引用元:長田産業株式会社「小麦たん白の特徴」
グルテンを避けたいのにグルテンが入っているとなると、グルテンを避けるための食品としてこの玄米パンは向いていないですね。ちょっと残念。
次は超熟の原材料です。
- 小麦粉(国内製造)
- 砂糖
- バター入りマーガリン
- パン酵母
- 食塩
- 米粉
- 醸造酢

超熟で気になるのはバター入りマーガリン。
マーガリンについては、一度は誰しもがトランス脂肪酸で危険と耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また、意外なのは米粉と醸造酢が使われている点。使用量が食塩以下なので微量なんでしょうけども、どうして入れているのか気になりますね。
比較⑤栄養成分表
栄養成分は、そのままの表示ですと単位が異なる(100g成分中と1枚当たり)ため、比較は100g当たりとし、超熟は計算によるものとします。
超熟の6枚切り1枚あたりの重さの情報が無かったため、ヤフー知恵袋からの回答を参考しました。
一斤400gで六枚切り一枚あたり67g。
引用元:ヤフー知恵袋「Pascoの食パン「超熟」の100gあたりのカロリーを教えてください。」
玄米食パン(100g) | 超熟(100g) | 超熟(6枚切り1枚) | |
---|---|---|---|
熱量 | 232kcal | 245kcal | 164kcal |
たんぱく質 | 9.6g | 7.3g | 4.9g |
脂質 | 1.4g | 3.9g | 2.6g |
炭水化物 | 43.5g | 45.2g | 30.3g |
食塩相当量 | 1.2g | 1.0g | 0.7g |


成分量として違いがあるのは、たんぱく質と脂質ですね。
たんぱく質は小麦たん白も含まれるので、玄米食パンのほうが多いのはそれによるかもしれません。
脂質は超熟にはバター入りマーガリンが入っていますから、その分増えているようですね。
しかし玄米食パンの重要な点は、胚芽や糠に含まれるミネラルやビタミンが豊富なこと。その成分の記載もあるといいと思います。
比較⑥生地のきめ細かさ
生地のきめ細かさを比べてみます。
記事は超熟にほうがきめ細かいですね。


しかし玄米食パンには、白い生地のほかに玄米の糠と思われるものがところどころに見えます。
これがミネラルやビタミンの塊か思うと、おいしそうに見えてきますね。
玄米食パンはどんな人にオススメ?
玄米食パンはオススメする人は、以下の通りです。
- パンそのものだけを味わいたい人
- 普通の食パンの淡白な味に飽きた人
- いつまでも口の中でもぐもぐしたい人
- ミネラルやビタミンも摂りたい人
今回食べたパンは、小麦たん白を混ぜているのでグルテンを控えたい人にはオススメできないですね。
小麦の割合を減らして、米粉やほかの麦を入れているパンは結構ありますが、グルテンフリーを考えるなら原材料の小麦たん白にも気を付けたほうがいいです。
最後に
今回は玄米食パンを食べてみました。
感想としては予想以上に美味しかったです。
普通の食パンよりは、ずっとこの玄米食パンのほうが好みですね。
最近は健康のために全粒粉パンなんかもよく出回ってますので、そちらも食べたらまた紹介していきます。
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